イマイチな文化交流に終わらないために…その6.
UTT PAN PHOENIX IN KINTETSUNARA
今回のイベントでは、日本人側がなるべく英語で喋っていただけでなく、
トリニダード・トバゴから来たUTTパンフェニックスも、
曲紹介やメンバー紹介はすべて日本語で行っていました。
UTTの先生、ミアさんは学生時代2年間も外国語として日本語を学んでいたそうです。(知らなかった〜)
だから、なんかわけのわからない呪文を言わされてるかんじじゃなくて、
日本語学習者のビギナーさんが、いっしょうけんめい喋ってるかんじでとても好感がもてるのでした。(これは日本人ウケする、日本のテレビを観てても日本語を話す外国人だらけだし…)
選曲も、テレビを観てるようなごく一般的な世代に向けて、日本の歌謡曲や懐メロも含めたふんわりした選曲が多かったように思います。
いちばん印象に残ったのが↑この曲、いかにも大学の課題っぽい曲ではあるのですが、
冒頭1分くらいの圧巻の魅惑のソロでギューっと引きつけておいてからーの、
途中、コミカルなかんじで観客を巻き込んでリズム遊びをする、
そのギャップが面白かったし、
わたしたちはクラシックがカリビアン風のエンターテイメントで少しコミカルに演出されるカリビアンマジック的なアプローチに、多感な頃に衝撃を受けてスティールパンを始めているし、最近飢えてるし(笑)、なんかなつかしーってギュっと心を鷲掴みにされちゃうし、
なによりも、彼らの、音楽を届けよう、音楽でコミュニケーションを取ろうっていう、
その素晴らしいコミュニケーションに対する姿勢に、心を打たれずにはいられませんでした。
彼らの活躍は大手新聞でも取り上げられ↑ トリニダード・トバゴのスティールパン=クリーンな好印象として、記憶に残すことができたんじゃないかと思います。
(じつはいろいろあるけどキッパリ切り離せてるところがUTTの学生としての強み…)
この近鉄駅前のステージでも、多くの外国人観光客が足を止めて彼らの演奏に魅了されていました。
日本人でもかつて、ニューヨークの地下鉄で、はじめてスティールパンの演奏を観たり聴いたりしたことがきっかけでパンをはじめる人が少なからずいたので、
もしかしたら将来、アジアのどこかで何かが生まれるかもしれない、そのキッカケを作れたかもしれないと思うと、
彼らの来日による波紋は、来年のオリンピック/パラリンピックに、そして未来に、アジアへと無限に広がっていくかもしれないなと感じました。
たった1週間ほどの来日でしたが、大活躍の彼らに心からの賞賛をおくりたいと思います。
来てくれてありがとーーー♡