こるりうちゅう

こるりん べるりん こるりうちゅう むちゅう♪ ばんちょう やおちょう すてぃーるぱん ピザぱん♪

100人のチカラ、1人のチカラ。

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山梨で行われた"スティールパン100人プロジェクト 100PAN!!2013"とゆうイベントに、パンプルメンバーといっしょに参加してきました!!

スティールパンを100人以上のメンバーといっしょに演奏する。それがしたくてわたしは10年もトリニダードに通い続けてきました。それはもちろん"日本では体験できない"からです。まさか日本で、しかも自分が、トリニダード・トバゴでもラージカテゴリーになる100人以上のスティールバンドで演奏できるなんて想像すらできないことでした。これは日本のスティールパンシーンにとって、大きな一歩であったことは間違いないです。

早朝7時から会場に楽器を搬入して、午前中のリハーサルではじめて"100人の音"を体感してみて、やっぱりこの音圧!電気的じゃない爆音のドームにすっぽりぶわんっと包まれるこの快感!!やっぱりこれでなくっちゃ(・∀・)!ってほんと心の底から喜びがあふれました。わたしの4チェロがセッティングされてる場所は、この総勢112名分の楽器の中のほんとに後ろ、右端の後ろから2列目で、ほぼみんなの後ろ姿ながらにみんなを見渡せる位置。午前中のリハーサルだったからか、緊張のあまりなのかほとんどのメンバーが硬い表情なのに対して、わたしはひとりでニヤニヤ、朝からジャンプアップしてリハーサルからめちゃめちゃ楽しかったです!

イベントではスティールパンのワークショップや、トリニダードポップカルチャーであるソカのバンドやダンスショウ、トリニのローカルフードであるカラルーやシチュードポークなんかが食べられる屋台もあって、トリニダード・トバゴの代表的な文化を総合的に紹介できている点も素晴らしいと思いました。ゲストで来ていた地元の小学校の合唱団のキッズたちが、ソカバンドでバンダナを振り回してる姿が、…、うん、いい教育だ(笑)って思ったり。

トリニダード・トバゴの重鎮でもありスティールパンの世界でも伝説的なプレイヤー、レイホルマンさんがバンドで数曲と、たったひとりだけのソロ演奏があったのですが、大勢のふつうの日本人のオーディエンスとわたしたちずっとパンを愛し続けてきた日本人の100PANメンバーたちがかたずをのんで見守るなか、ぽっつりとひとり広いステージに立ちオーラをまとい、音が放つ光の粒が奏でる繊細で深く優しい瞑想的な世界がこんこんと湧き出る瞬間を、その場に居合わせた全員が目撃している、その光景がたいへん印象的でした。

レイホルマンさんのような一流プレイヤーの演奏が、森の湧き水のようにナチュラルな癒し効果があることも、100人以上のパンの演奏に爆発的なエンパワメント効果があることも、両方ともがスティールパンスペシャルであることの秘密。日本では体験できないんだと思ってたその両極を日本の地に降ろすために、スティールパンの歴史と共に歩んで来た彼が司祭としてこの場所に招かれている気さえしました。

この壮大なイベントである100PANを主催したのは山梨出身の珠(たまき)とゆう女性スティールパンプレイヤーで、彼女はスティールパンを始めたときから"いつか山梨で100人で演奏したい!"とずーっと夢を温めつづけていたそうです。たったひとりの大きな夢が、ある日だれかに分かちあわれてふたつの夢に、そしてその夢がまた他のだれかに分かちあわれて、みっつ、よっつ、きっと少しずつだけどひとりひとりに夢を分かちあいながらどんどんどんどん広がって、いつの間にか、夢だった100人に!そしてボランティアの方々や関係者の方々も含めるときっと100どころじゃない夢の細胞分裂を繰り返して、たったひとりの夢だった100PANが、ついにほんとうのことになった!!!その瞬間にわたしも参加することができてほんとに光栄です。珠、あなたの夢を分かちあってくれてほんとうにありがとう。夢が叶ったね、おめでとう!!!そして歴史に残る初代100PANメンバーのみなさまにも心からの感謝と祝福を送ります(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ