こるりうちゅう

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パン、ローカライズ!&パンカニ孝

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パンカニの達人シェフによるジャパニーズトリニフード気仙沼スペシャル”ベーカンシャーク”!

 

パンカニ、観に行くだけじゃなくて、急遽ステージで演奏までさせてもらえて、

 

今年が、今の須磨海浜公園でのラストパンカニだったそうで、

 

須磨海岸ありがとーーーーーーーーーーーーー!!!

 

って気持ちを共有できて、

 

ほんとに光栄でした。

 

 

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なにが光栄って、わたしのアレンジした曲を2曲も演奏してもらえて、わたしはパンをはじめた頃から目標は『アレンジャーになりたい』、このひとつだけ!だったので、

 

その目標がいつのまにかかなってて、バンドを辞めた今でもアレンジャーっていう立場がまだわたしに残ってくれていることに、救われる思いです。

 

パンドルのキャプテンはステージで、曲のこととかほぼ語ってくれなかった(^_^;)のにも関わらず…(二ノ宮千紘さんのアレンジした”アイランド”含め、だいじょうぶか?もっと聴く人にわかりやすく解説しとくことあるやろ??と内心ヒヤヒヤしましたが…)

 

パンドルの出番が終わってから、知ってる人や知らない人や久しぶりにお話しする方々からも、アレンジがすごい!アレンジが面白い!!インパクトあった!!!というお褒めのお言葉をたくさん頂いて、

 

なんや伝わってるんや〜って、演奏だけで伝わってるってスゴいなーって、ほんとに、逆にオドロキました。

 

実は、パンカニ当日の朝になって、パンドルのメンバーから”よりリアルな阿波踊りに近づける”提案があってアレンジが変更になったり、わたしの希望通りではない構成で演奏しなくてはいけなくなったり、完全な完成形ではないちょっとバタバタな「ガンジス&ナイル」だったのですが、

 

新しいものが生まれる瞬間には、エネルギーがある。

 

演奏しながらそのパワーをひしひしと感じてたので、それが観客にも伝わったんだと思います。

 

パンカニのお客さんは、良くも悪くも一般客じゃなくて、パンやってる人、パンを知ってる人だから、わたしのやりたいことがなんのことか、ちゃんと理解できる人がたくさん集まっていたんだと思います。

 

いちばん面白いって思ったコメントが「ローカライズするって大切」っていう言葉。

 

パンドルは徳島のバンドだから、徳島に因んだ曲をやりたい。デビッドラダーの名曲「ガンジス&ナイル」と阿波踊りのためのダンスミュージック”よしこの”の名曲「吉野川』を”融合”させてほしい。って、依頼が来たのはもう3年くらい前で、

 

そんな無茶振り(>_<) …”川”つながりなだけやん、マジなにそれ??って思ったけど、

1.まったく違うリズムパターンを融合させるワンアイディアの発見!?

2.文化の盗用(cultural appropriation)…”やらかし”ちゃわないかの恐怖とのたたかい

3.イメージじゃないリアルな阿波踊り文化とよしこのの研究

 

っていう3つのステップを乗り越えて、ようやく出来上がった苦心の作。

(閃き重視でアレンジすることが多いからこんなに時間がかかったのは初めて)

 

それを、パッと聴いて、

 

これは、スティールパンで演奏する曲(ソフト面)をローカライズしてるロールモデルなんだ!って気づいてくださって、言語化していただけたのは、わたしにとってもうれしい気づきです。

 

ティールバンドで演奏する曲のアレンジは、地域にローカライズするだけじゃなく、個人とか、今この瞬間とか、演奏する側に焦点を当ててアレンジされていて、それがスリリングさを際立たせてる最大の魅力とも言えるので、

 

もしそのことに日本のパンが気づいていけば、もっと面白くて、パンカニも、パンフェスも、もっともっとエキサイティングで目が離せないものになると思います。

 

とは言え、

 

今年の出演バンドで、なにそれつまんねー…みたいなバンドってほんと減ったなーって思います。とくに今年はそれぞれのバンドが、ガッツリ聴かせる系の曲を用意して聴きごたえがありました。叩き終えたみなさん、それぞれのバンドの”やりきったーっ”ていうドヤ顏が印象的でした。

 

そして、午前中のアスタ新長田スティールパン振興会のスクール生の演奏も、往年のブラッドリーの名アレンジ!を演奏してたり、エンジンルームクラスの演奏も、多少日本人っぽいモッチャリさを拭い去れずにいるながらも、かなりトリニのリズムセクションに迫ってきて、これも去年よりぜんぜん聴き応えがありました。(来年はトランペットを入れて更にトリニっぽくショウアップしてほしーです)

 

出演者も参加者も、ある程度パンカニでどうアプローチするか、パンカニをどう乗り切るか、パンカニをどう楽しむかに慣れてきて、プロデューサーみたいなヒトが方向性を決めなくても勝手に方向性が決まってくる、それが今のパンカニの良いところでもあると思います。

 

ただ、このまま内向きなイベントのままなのはもったいないって思います。

 

一般向けの事前の情報発信は去年よりは改善されてるようですが、まだまだ一般のフェスとか注意事項が必要な長時間イベントに比べたら足りなすぎる気もします。

 

 

須磨海浜公園が改修工事に入るので、

 

来年の会場は、あの鉄人28号前の広場に決定しているそうで、

 

生まれ変わるチャンスを迎えた来年のパンカニが、どんなふうになってしまうのか?!

 

楽しみにでもあり、不安でもあり、ピクニックできなくなっちゃう寂しさも…、

 

イベントが終わる頃にはみんな”パン友”!みたいなこの伝統だけは、守り続けてほしいなーって思います。