大家さんその2
今年、ベルモントの次に住んでたセントアンズのお家のホストさんは、音楽教室の先生です。エンジェルミュージックスクールという教室名で、自宅の1階が音楽教室なので、毎日、子供たちのピアノやギターのレッスンの音が聴こえていました。
そして、大家さんはその昔、80年代とか90年代とかはフェイズ2だったそうです。
トリニダード・トバゴに住んでて音楽をお仕事にしてる人なので、それはそんなに珍しくはないかもしれないけど、白人のわりとハイソな家柄の女性がスティールバンドに参加してるのは、今でもけっこう珍しいかも…
それよりも、あとから知って驚いたのが、コレ↓
この曲の、ソロパートを歌ってるのが若き日の大家さんなのだそうです。
大家さんの専攻は、声楽。
決してもうお若くはない(^_^;)方なのですが、わたしの滞在中も、ほぼ毎日のように発声練習をしてはりました。
この曲、わたしがむかしよく日本からネットラジオで聴いていたトリニダードのFM局のスティールパンの番組で、ほんとに良く流れてた曲だったんです。
残念ながらDJのスワンキーさんが数年前に亡くなられてこの番組もなくなってしまったのですが、当時、日本のレコード屋さんでパンのCDは数えるほどしか種類がなく、それほどYouTubeなどでもパンの音源が少なかった頃に、たくさんのスティールパンミュージックとの出会いを作ってくれた、貴重な番組だったのです。
ほんとに毎週食い入るように聴いていたこの番組から、良く流れていたあの曲の、あの声が、
ほぼ10年以上経って、なんとその声の主のお宅にお世話になろうとは…!!!
このお家を紹介してくれたのは、トリニダードを代表する現代美術の作家さんクリスコージャーさんなのですが、もしかしたら天国のスワンキーさんも、このご縁を導いてくれたのかもしれません。
まー、トリニダード・トバゴは世間がけっこう狭いので(^_^;)
こんな風に、いろんなところで、いろんな意外な人が繋がってることもよくあるから、それだけのことかもしれませんが…。
ネットで見つけたこのレコードの裏ジャケに、
大家さんらしき(?!)人物を見つけました。けっこう大柄で赤毛…、未確認ですが、面影あります。
トリニダード・トバゴの白人の人口比率は極めて低いのですが、写真で見る限りは、大家さんがいたコーラスグループにはたくさんの白人女性が参加していたようです。
その大家さんからのご依頼で、
ファイナル直前の木曜日(練習が毎日午前3時まであってヘロヘロな(笑)とき)に、ウエストモールにある幼稚園に演奏に行きました。
こともあろうに、わたしがテナーパン(?!)で、なんで???って思いましたが、
英才教育系のこの幼稚園の、今月のテーマが”カーニバル”なのだそうで、パンやマスカレーダ〜の塗り絵が飾ってあったりする中、
駐在員のご子息や外国籍らしき園児たちに、外国人でもパノラマに参加してるよっていうことを感じてもらいたかったのかもしれません。
せっかく日本を代表して子供たちの前で演奏するので、ディズニーや世界中の子供が知ってそうな曲といっしょに、トトロの映画に出てくる”さんぽ”も演奏しました。
みんなエルサやバズの靴とかお洋服を来てるのに、ニモは知ってたのに、トトロを知ってる園児はひとりもいなかったのがちょっと寂しかったのですが、
めっちゃトトロの写真を見せてアピールしてきたので、いつかトトロに出会ったときにわたしやパンのことも思い出してくれるかも…
パンに興味津々な子供たちと、元気に踊ったり、パンの音を出して楽しんだり、
幼稚園での演奏は、やってみたらけっこう楽しかったです。
貴重な機会を作ってくれた大家さんに感謝♡
新しい宿泊先を開拓して生まれた、新しいご縁に感謝です。