教えて〜おじい〜さん〜教〜えておじいさんっ、教えて〜モーガンタウンのもみの木よ〜
エリーマネットさんのパン、トリニで見るパンと何がいちばんちがうかって、そして何がいちばんわたしにとって謎かって、
グルービングが、ない。
ないの、ぜんぜんトントンやった気配がない。その代わりにこの2重線みたいな溝が刻まれてる。
あんなに、レニーさんが、
「グルービングは大切なんだよ、糸と糸の端っこを持ってその糸を弾くとどうなるんだ?音が鳴るだろう?そのためには端を硬くする必要があるだろう?だから打面のキワを弓状にして鉄を硬くするんだ…」みたいなことを聞いて、ほーーーーーーーーーーって感心したばっかりなのに、
これは何?なんなのどうやって振動を分離してるの??
”打面を膨らませて鉄を硬くする”原理としては同じだと思うけど、なんでグルービングを付けないの?
そして打面が、丸くない。カクカクしてる。五角形みたいな。
「ダブテやセコンド以下の音域の楽器のインナーノートの場所をたくさん確保するために、打面の内向き部分がフラットなんだ」という説明を聞いたけど、
インナーノートまで五角形みたいにする必要は、どこにあるの??
でも、エリーマネットさんをはじめ、お弟子さんはだいたいこのカクカクした打面でパンを作ってる。
そしてメッキの感じもドラム缶のかんじもトリニとは違う。
このアメリカの雪深い田舎の街で、
表現はとても不適切かもしれないけれど、
深海の生き物のように、独自の進化を遂げた、
謎のパンがエリーマネットさんのパンなのです。
(こるり、言い切ったな(^_^;)?!)
その深い響きも、深海のサウンドなのかもしれません。