ベルモントは猫のまち
今年、わたしが住んでたお部屋を動画で紹介しています。
今年住んでたところはもー、カンペキすぎて旅行者であることを忘れそうになりました。
ふつうのひとり暮らし用のワンルーム(こっちだと"Studio"とか"Flata"って言うかな…) ちっこいですが、いちおう1棟貸しで、洗濯機と乾燥機だけ母屋と共同になっています。しかも大家さんはもう別のお家に住んでいて、カーニバルのときにカナダ人が母屋にスティするまでほぼひとり暮らしみたいになってました。
ふだんはエアビーとかで1泊4,500円で貸しているそうです。
住んでいていたのはベルモントという町で、サバンナの右側、ヒルトンホテルのふもと、レネゲイヅのパンヤードに近いところです。
その昔、奴隷として連れてこられてたアフリカ系住民が、はじめて市民権を得て住むお家を与えられた、その発祥の場所がベルモントなのだそうですが、
今は、お金持ちでも貧乏でもないかんじの人たちが平和に暮らしてる古い町で、細い路地があったり、日本でいうと東京の"上野"みたいなところです。
そして、めっちゃ猫がいる。
去年も半月だけベルモントに住んでましたが、そのときは、ゲストハウスで猫を飼ってました。
今年スティしてたアパートは、猫は飼ってなかったんですが、主みたいなトラ猫がいつもどでーんと寝そべってて、部屋の真ん前がけもの道だったので、夜中に何回もセンサーが反応して照明が点いていました。
玄関を開けてるといろんな猫が、部屋の様子を伺いに来て、餌くれーってひと声鳴いて帰ります。(餌やり禁止でしたがコッソリあげてました)
このアパートの周りにも、何軒かゲストハウスがあるので、もし、ウッドブロック周辺で手頃なゲストハウスが見つからなかったら、このへんも検討してみるのも良いんじゃないかと思います。
サバンナまで歩いて行けるし、ベルモントサーキュラーロードのルートタクシーは、早朝からけっこう夜遅くまで、かなりの本数走っていたので、交通の不便もほぼ(カーニバル期間以外は)なかったです。
なによりも、猫好きさんにオススメな、のんびり和める都会の下町だと思います。
カリビアン現代アートシーンとそれに憧れるノーイングリッシュエイシャン(>_<)
グリスコージャーさんのご紹介で、トリニダードの若手アーティストの展覧会に行ってきました。
どういう訳かわからないけど、またもや1夜だけのイベントのようです。
アーティストの方は、ソーシャルワーカーとしての本業を持つマヤ ラメザーさん。
オイルペインティングより、GIFアニメ的な作品がダントツに面白いのですが、デジタル作品の展示は残念ながら2点のみでした。もう少しハンディプロジェクターとかあったらなー…
イベントの様子を動画↓で紹介しています。
夜のイベントだったので少ししか会場に居ることはできませんでしたが、展覧会にはアリスヤード関係のオシャレで知的な人たちが続々と…、そしてミングルしてふつーの英語(訛ってない笑)で知的な会話を繰り広げていました。
元々そんなに英語が喋れるワケじゃないし、この展覧会がまだ今年トリニ入りして半月しか経っていない1月の半ばだったので、ビビって会話に入りたいけど入れない(>_<) わたしも現代アート系の話題だったらけっこう語れると思うのに…
そんなモヤモヤを抱えながら帰ってきました。
よし、次こそはちょっとでも喋るぞ!、と、心に決めていたので、
同じアリスヤード系のイベント、モコソモコのイベントのときには、ダメ英語ながらけっこう喋って、パンぜんぜん関係ないアート系のお友達をつくることができました(でもあとから気づいたけどトリニ生まれイギリス育ちのほぼイギリス人だった…笑)
これからも、英語がんばってアート系の社交の場にもデビュー(死語)していきたいなと野望を抱いた夜だったのでした。
来年の課題!サンドフライに勝つ(>_<)!!
じつは、
毎年、毎年、トリニダードに来るたびにものすごい虫に刺されて、脚がボロボロになるので、
今年こそ、今年こそ、虫に刺されないように、そして刺されても対処できるように、日本から虫除け対策の薬を持参したのですが、
残念ながらぜんぜん太刀打ちできませんでした(>_<)
持って行ったのはほぼ、蚊を予防する虫除けだったので、”蚊”には刺されなかったです。
とくに「おすだけベープ」は神だなと思いました。部屋にぜんぜん蚊がいなくなる。これは来年もリピートして持ってきたいです。
でも、わたしの脚をボロボロにしていたのは、蚊じゃなかったってことを今年初めて知りました(気づくの遅すぎ>_<)
いつも、膝から下だけを刺されるので、パンヤードにノミがいるんだと思っていたけど、この脚をボロボロにしていた犯人は、
サンドフライという…、ハエ?、ブヨ、アブ…、みたいな虫なのだそうです。
で、現地人は刺されても免疫があってそんなに腫れないけど、
免疫がなく、わたしのように蕁麻疹持ちとか、ヒスタミン系のアレルギー反応の激しい体質のヒトが、噛まれたあとにめちゃくちゃ腫れるんです(>_<)
1ヶ月以上、腫れて膿が出てくるかんじで、めちゃくちゃ痒いし、痛いし、もー、ボロボロになります。
だから↑の写真には写ってないけど、日本から持って行った蕁麻疹の薬がめちゃめちゃ効きました。そしてすぐに使い切ってしまいました(>_<)
わたしの脚がボロボロなのを見兼ねて、大家さんのお嬢さんが現地人が使ってるサンドフライにも効く薬をくれました。クリーム状で、これはけっこう効くなと思います。でも、それでも刺されてしまいます。
カカオを原料とした自然派コスメなんかを売ってる専門店で、サンドフライにも効くクリームを買ったので、まだ使ってないけどこれもぜひ試してみたいなと思います。
でも、それ以上に、日本にもっといい薬あるんじゃないかなーと、思うのです。
日本の薬はトリニダード・トバゴのサンドフライには太刀打ちできないのかなー(>_<)
来年はもっとキツい、ヤブ蚊やアブ、ブヨにも効く薬を持参したいなと思いました。
初の瓶禁止とエンプティカーニバル(コロナ自粛とも言う…)
カーニバルの2日間が終わりました。
こんなにいい天気だったのに、街が見たことないくらい閑散としていました。
マスカレーダー自体の数は減ってる感じはなかったので、マスバンドに入ってればそこまで人が減ってるようには感じなかったかもしれないけれど、




一般の見物客がかなり少なくて、次のバンドが通りすぎるまで道がガラーンとしてるかんじでした。道端の屋台の売り上げは減ってしまっていたんじゃないかと思います。
テレビを観てても、そこまでコロナの影響が…とは報道されていないけれど、カーニバルの前日に届いたイタリアでの感染拡大と、ブラジルの初感染者がイタリア帰り…それって3大カーニバルの他2都市そのまんまやん、そしたら当然トリニダード・トバゴも???って、連想ゲームみたいに想像してしまうのは仕方ないこと…
それに追い討ちをかけるように、トリニダード・トバゴの南部でも保菌者が出たというデマが流れて、これはその後正式に否定されましたが、あまり積極的に街に出る人がいなかったのではないかと思います。
そんな中、悪ふざけすぎ??とは思ったけど、またまたオリジナルで自作のジュベTシャツを作りました。今年のメッセージは、
「落ち着いて!わたしはコロナウィルスは持っていません!」
に、してみました。カーニバル前日の夜に、アクリル絵の具で心を込めて書きました(笑)
みんな通り過ぎてから、わたしの背中を読んで大爆笑する、ジュベTとしては大成功の手応えありです!でもインテリなヒトしか意味わかんないので、おじさんばっかりが「そのTシャツいいねー」「キミのスピリットはサイコーだー」とかって声かけてくれるのでした。
トリニダード・トバゴでも中国入国履歴があるヒトの入国が制限されたニュースの流れたその日に、街を歩いてたら女子高校生の集団に「ウィルス持って来ないでチャイニーズ」って罵声を浴びせられた、いやーな思い出のリベンジは、ジュベモーニングに笑いとって果たせたかなーって思います。
もうひとつ、今年、特徴的だったのが、
はじめて、”カーニバル中の瓶利用禁止”になったことです。
カーニバル中、ビール瓶が街に散乱して割れたりして危なかったし、クルマをパンクさせちゃうし、喧嘩して逃げた人に追いかけてる人がビール瓶をぶん投げたら頭に直撃して脳震盪でぶっ倒れたりしてるのを目の前で観たことあるので、
安全なカーニバルを目指すうえでは、なんで今まで誰も気づかなかったんだろう!っていうナイスアイディアだと思います。
そういうわけで、みんな瓶ビールはコップに入れて飲んでたし、ベンダーで売ってるのは缶ビールばっかりでした。
これからようやくトリニダード・トバゴにも缶ビールが普及するのかも…しれません。
あったらいいなツアー in トリニダード・トバゴ
今年、トリニに来る前に、ロスで『階段に描かれたグラフィティを見て回る』ツアーに参加しました。エアビーには、こういう個人でやってる個性的で魅力的なツアーがたくさんあって、
すぐに湧いては消えてしまうグラフィティアートをどうしても探して見て回りたいわたしにとって、ほんとにいろいろ助かってます。
今年のトリニは、カカオ農園、洞窟、隠れ家的ビーチ、キングジョージの要塞…などなど、いつもより観光もできたなーって思います。
次にどこに行きたいかなって考えてるときに、ふと、たぶん7〜8年前に行ったラバンティルのことを思い出しました。
なんと自分が書いたブログが残ってたー⇣ブログさいこー続けててよかったー
カーニバルが終わったあと、デスペラードスに入っていた日本人メンバーと、わたしと、デスペラードスのおじさんメンバーに連れて行ってもらったのですが、
定番の…、と、言っても一般の日本人はぜったい行けないけど、
ラバンティルの昔(7〜8年前だから改修前)のデスペラードスヤード、併設されてるパンシアター、ラバンティルの教会、昔のブラッドリーが住んでた家の前を通ったり、
そんなラバンティルをぐるぐる見てまわるなかで、
昔の軍事要塞に連れて行ってもらったんです。
キム・ジョンソンさんの他のドキュメンタリーで、その場所が撮影に使われていたことがあるので、許可があれば中に入れるんだとは思うんですが、
今も使える軍事要塞なので、ふだんは立入禁止のようで、その場所に近づこうとしただけで、すぐアーミーのお姉さんがどこからか慌てて近づいて来て、立ち入らないように注意を受けたんですが、
デスペラードスのおじさんが、うまいこと言ってくれて、ちょっとだけ中を見せてもらえることになりました。中に入るあいだ入口でアーミーのお姉さんが見張っています。
中は…、なんて説明したらいいのか、井戸のような丸い長細い建物で、そこはなんと、トンネルでポートオブスペインの港まで繋がってるそうなのです。
建物の外に出ると、きっと繋がってるだろうポートオブスペインの港が見渡せて、こんなとこからあんなとこまでトンネルがつながってるんだー、
しかもゲリラ的に、そのトンネル使って攻めてくる他国軍を奇襲したりしてたのかー、とか思うと、
めっちゃワクワクしました。
砲台跡もあって、石垣のような建物も、歩いてぐるーっと一周できます。
たぶん戦争系のゲームとかがスキなヒトだったら、ぜったいにワクワクする空間だと思います。
逃亡奴隷、アールラブレイスの小説の舞台、デスペラードス、風光明媚な高台…etc ツアーして回るには観光要素が揃いすぎてるラバンティルで、
いつか、治安を気にせず、ふつうにツアーして回れる日が来るといいのになぁと思います。
グランドファイナル
初のラージだけのファイナルでした。これを『グランドファイナル』って呼べるのは箔が付いていいなーって思います。
観客の立場からしても、座ってずっと見続けることができるのは10バンドが限度で、だから今までは早く来て早く帰ったり、途中で抜けたり、途中から来たり…、そんな調整が必要だったけど、夜7時から11時くらいまでならなんとかぜんぶ観れるんじゃないかなって思います。
演奏順番が11番目だったので、自分の演奏が終わってから楽器片付けて慌ててサバンナに戻って残りのバンドをスタンドで観る…みたいなことは、今年はできませんでした。
でも、意外と後悔はないです。
今まで、シングルパン以外、スモール、ジュニア、ミディアムのファイナルをぜーんぶフルで観れたから。
今年から始まったパノラマスケジュールの分散は、シングルパンが11月だったことを除いては、外国人プレイヤーにも現地プレイヤーにとっても、スケジュールがたてやすく、無理なく行動もできて、カーニバル中に退屈することもなく1月からずーっと充実してて、満足度は高かったんじゃないかなと感じました。
ファイナルの3日前くらいに、1月からずっと危篤状態だったオールスターズをオールスターズにしたファウンダーのネビルジュールスさんが亡くなられましたが、ヤードで追悼セレモニーをするためにセクション練習が中止になったこと以外は、大きな混乱もなく、むしろ結束して着々と、大幅なアレンジ変更と、それに伴うドリルもしっかりできたなと思います。
その甲斐あってか、結果は2位!!!
"More Sokah" - Trinidad All-Stars (2020 LARGE BAND Finals)
優勝候補だったレネゲイヅと同点の2位だったけど、2位は2位です。日本風に言うと”準優勝”、”準”優勝なんて、ほぼ優勝ちゃうかなー(笑)
前日の夜に衣装が配られたとき、ジュニアパノラマで優勝したジュニアバンドと色違い?サプライズないなー(>_<)ネタばれしすぎーって思いましたが、こういう無欲なときほど、オールスターズは実力を発揮できる気がします。


今年のスケジュール変更に伴って、ラージバンドのファイナルでの人数制限が最大130人に変更されるのではないかとのウワサがありましたが、
最終的には正式に最大125名まで、ちょっとだけ人数を追加しても良いことになりました。それでも他のバンドではけっこうなドロップ(ノープレイ)プレイヤーを出してしまっていたそうなのですが(130人を期待してたのかな…)
オールスターズでは、ほとんどドロップするプレイヤーはいなかったんじゃないかなーと思います。うちのセクションはみーんな叩いたし、
テナーでは、急遽?(追加??)、ジュニアバンドのアレンジャーさんがフロントで、もうひとり、レネゲイヅから?レネゲイヅ配列のテナーを使っているプレイヤーの人もファイナルでいっしょに演奏しました。
みんな仲良しで、平和で、ジュニアバンドのメンバーの教育が行き届いていて(笑)、今年は新旧交代のフレッシュなオールスターズでしたが、楽しく充実したパノラマシーズンを過ごすことができました。
スムースマンが個性派女性ソカシンガーナイラブラックマンのアレンジに挑戦する異例な年のような気もしていましたが、すっかりスムースマン風に料理され、良い作品、良い結果を残せたことで、また、オールスターズの結束は強くなると思います。


さて、その個性派女性シンガー、ナイラとめちゃめちゃ親和性が高いデスペラードスが今年のチャンピオンとなったワケですが、
ナイラと、デスペラードスのアレンジャー、ザンダさんの相性良すぎ、お互いの作品の方向性が土台から共通してる傾向があるし、
デスペラードスとザンダさんの親和性ありすぎるし、
っていうことはナイラとデスペラードスも交じりやすいってこと???
とにかくこの三つ巴は最強なんじゃないかとさえ思えます。
お互いに歴史のあるバックグラウンド(ナイラは若いけど父?…祖父??はソカの提唱者で兄弟も有名ソカシンガー)を抱えて、今の時代に出会うべきして出会った同じ匂いのする(笑)3つの要素がメルトダウンして、モアソカ♪を連呼したくなる中毒性のあるアレンジでサポーター熱まで巻き込んだ、優勝にふさわしい作品だと思います。
イントロに、往年のデスペラードスの名曲、ブラッドリーアレンジの『レベッカ』っぽいフレーズが引用されていることにも注目です。
最近の傾向である”勢いやテクニック重視”ではなく、
”たましいをつかむ!”ことに重きを置いたパノラマチューンが優勝できたことも、未来が明るい、ほんとうに歓迎したいパーフェクトな優勝だったと思います。
"More Sokah" - WITCO Desperadoes (2020 LARGE BAND Finals)
トリニのジャパレス SAMURAIでランチしてきたよ
トリニダード・トバゴにもジャパレスはいくつかあるんですが、たぶん日本人がお店をやってる(…というウワサな)のはここだけじゃないかなって思います。
普段はお高い(^_^;)なかなか気軽には立ち寄れませんが、週末だけ手頃なランチを提供してくれているというので行って来ました。
ランチの内容だけでなく、海外ジャパレスならではの、海外から見るクールジャパンなトイレの内装(女子トイレのみ)も動画でご紹介しています。