スーパーブルーってパン叩けたんや(驚)!!!
今年のプリ(予選)は、主要なラージバンドがソーシャルメディアなどでの生配信に力が入れていたのが特徴だなと思います。オールスターズのパンヤードでは数台のカメラが入り、いつもよりぜんぜん照明が明るいし!プリではいつもまったく映らないバックラックにもカメラが2台…???なんか様子がいつも違う…
まーでも、今までプリでバックラックが生配信どころか映像として記録に残ったことなんて1度もないし、どうせ映るのはフロントだけだから…と思って完全に油断してたら、、、
これはセミファイナルの映像か?と思うくらい後ろにもめっちゃカメラが寄ってきて、たぶん初めてくらいに、わたしが予選で叩いてる姿も配信用の動画に映ってたんです。家に帰ってから確認してようやく知りました。
審査本番の映像だけがYouTubeで↓↓↓観ていただけます。
Massy Trinidad All Stars Panorama Preliminary 2019
ほんとはお見送りのゆっくり演奏のときの、審査が終わってホッとしながらリラックスして演奏するプレイヤーの様子や、チッピン(カーニバルのときの”ちょこっと歩き”)しながら、中継のカメラなんてお構いなしに群衆が演奏してるわたしたちのまわりになだれ込んでくる様子とか、プリのほんとうの楽しさが、もしかしたら始めてちゃんと映像化されたかもしれない”審査の後の中継映像”も観ていただきたかったのですが、もう削除されちゃってて、ほんとに残念です。(早めにダウンロードしとくべき(>_<)だった…)
ほかのバンドのプリの映像を観てて、いちばん驚いたのが↓↓↓コレ、
エクソダスヤードで、メンバーといっしょにパンを叩くスーパーブルーの姿が!!!
しかも、ちょっと叩くフリだけしてみましたっていうよくあるパターンじゃなくて、少しでもスティールパン演奏してる経験がある人であれば気づくと思うんですが、
スーパーブルーは、ちゃんとパン叩いてるんです。自然に叩いてる。パン叩ける人の手の動かし方なんです。しかも最後のほう、パノラマらしいランまでこなしちゃってるし!!!!
でも、こういうおじさんトリニにたくさんいるんです。エンジンルームやサポーターのふつーのおじさんだと思ってたら、ちょっと貸して、、パラパラパラ…みたいな笑
だから、あー、スーパーブルーも、じつはそういうおじさん、隠れパンマンだったのねーって、これ観てはじめて気がついたのでした。
あーパノラマのチケットもアプリで買う時代になったのかー
なんと!! パノラマのチケットもアプリで買える時代になったのかーーーー
あんなに苦労してサバンナのチケットブースや、パントリンバゴのオフィスに買いに行ってたのに、去年までのことが遠いむかしのように感じられます。
とりあえずアプリの使い方だけ暫定的に短い動画にまとめましたが、実際に入場するところとか、パンアベニュー?ノースパークって??などなど新設されたエリアの様子も合わせて、来年の参考にしていただけるように、セミ終わってから再度、動画にまとめたいと思っています。
チケットがアプリで買えるってことは、日本からも買えるし、現地のホテルのコンシェルジュに頼まなくてもいいし、売切れでダフ屋から買ったりもしなくていいってことですよ、
トリニダード・トバゴにそんな時代が来るなんて、ほんとに近未来だなーって実感します。
意識高い系トリニのカフェが2号店オープン
去年、トリニダード・トバゴを代表する現代美術の作家クリスコージャーさんに連れてっていただいた隠れ家的なカフェが、去年のなかばぐらいに新しいお店をオープンしたので行ってきました。
もうこれで隠れ家じゃなくなっちゃうのかな…と、思いきや、看板が、お店のマークしかないです。このマークが何か知らない一見さんが入ってくるってことは、またまたむずかしいつくりになってます。なんでかな?
でも、お客さんは常にいっぱいです。たべもの屋さんがたくさんあるアリアピタアヴェニューからちょっと入ったとこなので、便利な場所にあるせいか、テイクアウトするお客さんもひっきりなしに来ます。
この撮影のあと何回か行ってますが、ここで仕事してるノマドワーカーみたいな常連さんも何人かいて、コーワーキングスペース的な役割も担っているようです。カウンターだけのオリジナル店舗ではカフェ作業とかできなかったので、カフェ勉強やカフェ作業が無駄に好きなわたしには、嬉しい場所が増えました。
去年の、オリジナル店舗を紹介した動画↓も合わせてご覧ください。
ミニマムに旅したい!意外と役に立ったもの備忘録
- 意外と役立ってるもの(長期滞在/危険地域だからこそ…)
- これから旅に持っていきたいもの(独特すぎて参考になりません笑)
- もう現地調達でいいなーと思ったもの
- ちなみにわたしのトリニ生活で必需品なもの(旅行中含む)
意外と役立ってるもの(長期滞在/危険地域だからこそ…)
ブリタの水筒
去年まで、ブリタを日本から持っていくか、現地で買って、毎年、現地捨てて帰ってたんです。トリニダード・トバゴでしか手に入らないものをなるべくたくさん持って帰りたいので。
現地のお水は飲めないことはないけど、日本でもいつも浄水器を使ってるし、飲料水を買い続けるのもコスト高だし運ぶのもたいへん…
絞り出すみたいなかんじでしかお水が出てこないので面倒ではありますが、お茶、お料理にも使えるし、空港で高いお水を買うこともなくなりました。
フィルターは念のために多めに持ってきています。フィルターもコースターぐらいの大きさくらいしかなくてコンパクトです。
ブリタ 水筒 直飲み 600ml 携帯用 浄水器 ボトル カートリッジ 1個付き フィル&ゴー アクティブ ライム 【日本仕様・日本正規品】
- 出版社/メーカー: BRITA(ブリタ)
- 発売日: 2018/02/08
- メディア: ホーム&キッチン
- この商品を含むブログを見る
ダイソーの炊飯マグ
去年、Go鳥羽さんのこの100均レビューを見て、一目惚れで近所のダイソーに買いに走りました。(Go鳥羽さんダ〜イスキ♡)
ダイソーでは品切れ続出だそうで、たった300円だけど、これは持って帰りたい…(笑)
ご飯も炊けるし、ちょっと鍋っぽいスープとか、電子レンジで簡単にできてしまいます。ホテルでなければ、どのゲストハウスにもちっちゃい電子レンジがあるので、ひとり分だったらこれで充分かなーって思います。
中華製アクションカム
できれば、わたしもいいカメラを持ってきたりしたいなーと、思うこともありますが、盗難に…、遭ったことはないけど遭う可能性は大アリなので、
コンパクトですぐ隠せるカメラを選ぶようにしています。
去年、他の日本人プレイヤーの方がアクションカムをパンのラックに付けて撮影してるのを観て、いいなーって思っていたのですが、
Goプロをパクられたらショックだけど、激安な中華製のアクションカムだったらぜんぜんもったいなくない!
Goプロのマウントがそのまま使えるのでいくつか用意したんですが、首から下げる目線カメラタイプと、パンラックにサッと挟める特大クリップが役立ってます。
もともとは車載カメラ用にできてるみたいで、会話などの小さい音声は録音されないんですが、演奏の爆音はうまい具合に録音してくれるんです。パンの演奏は交通事故並の音量ってことでしょうか(^_^;)
ひとつだけ難点をあげるとすれば、色が、…どう調整しても中国っぽいです(^_^;)
トリニのお店でも売ってるのを見かけましたが、日本のアマゾンで買うより3倍くらいのお値段します。コンパクトで荷物にならないので、日本から持って行ったほうが良さそうです。
これから旅に持っていきたいもの(独特すぎて参考になりません笑)
折りたためるケトル
いつでもどこでも温かいお茶が飲みたいんです。お茶の飲み方もすごい頻繁なので、
今みたいに、部屋を間借りするような生活をするようになって、部屋にお茶を沸かす手段がなければ現地で安い電気ケトル(1500円くらい)を買うようになりました。でも2ヶ月のトリニ生活が終われば、現地で捨てて帰ります。
もったいないのもあるけど、買ったり捨てたりするのも面倒くさい(>_<) と思ってたら、旅行のブログで折りたためるケトルを見つけました。よさそー♡
移動中もこのケトルでお茶を沸かせたら、空港で夜中に開いてるコーヒー屋を探さなくても、ブリタボトルとの組み合わせで、乗り換えの待ち時間に優雅にホッとひと息ティータイムとかもできるかもしれないです。
miyoshi co.,ltd MCO 折りたためるトラベルケトル 500ml 電圧切替式 ホワイト MBE-TK02/WH
- 出版社/メーカー: miyoshi co.,ltd
- 発売日: 2016/02/10
- メディア: ホーム&キッチン
- この商品を含むブログ (1件) を見る
折りたためるバケツ
電子ケトルは、足湯にも使っています。
ずーっとシャワーばっかりで、湯船に浸れない生活でも、脚だけでもお湯に浸かってるだけでほっこりします。
その足湯のためのバケツも毎年買って、毎年捨ててる気がします。もしバケツも折り畳めたら、スーツケースに入れて持ち運べるかも…
これも、来年以降の持物候補です。
ソニックソーク
バケツも持参するんだったら、ちょっとした洗濯くらい洗面所でできちゃうんちゃうかなと思って、
一時期、クラウドファンディングで話題になった超音波式の洗濯機があれば、もうマジで旅の達人になれそうな気がします。
使い捨てずにコンパクトに最低限の必需品で、旅だけでなく普段の生活もするのが、わたしのライフスタイルの目標でもあります。
【日本正規品】SONIC SOAK ソニックソーク 超音波洗浄器 洗浄クリーナー Ultrasonic Cleaning コンパクト洗浄機 タイマー付 専用ポーチ 日本語サポート付き
- 出版社/メーカー: SONIC SOAK
- メディア:
- この商品を含むブログを見る
もう現地調達でいいなーと思ったもの
日本酒以外の液体
お醤油も、以前は日本から持って行ってたんですが、高級スーパーにキッコーマンの美味しいお醤油が300円くらいで売ってるし、調味料はもう現地調達でいいかなと思っています。
マッサージオイルもココナッツオイルで代用てきるし、化粧水はグリセリンと尿素を持っていけば現地で作れるし、
液体類の荷物をなるべく減らして、その分、ものすごく喜ばれる日本酒を持ってきたいなと思っています。
ちなみにわたしのトリニ生活で必需品なもの(旅行中含む)
ペットボトルホルダー
トリニに来てるパン友が使ってて、一目惚れしてわたしも買いました。
練習のとき、飲み物を置く場所が地べたくらいしかないのですが、これがあればパンラックにひっかけられて、しゃがまずに、すぐに水分補給できます。
ちょっとしたことなんですが、めっちゃ便利で快適です。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) キャンプ 登山 遠足 カラビナ付ペットボトルホルダー フラッグUM-1814
- 出版社/メーカー: キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)
- 発売日: 2014/03/01
- メディア: スポーツ用品
- この商品を含むブログを見る
ポケッタブルな…パーカー、バックパック、ブランケット、ボストンバックetc
なんでも折り畳めて、できれば別袋に入れるんじゃなくて、それそのものが収納袋になるものが理想です。(収納袋がいつの間にかなくなっちゃうので…)
ポケッタブルな、ダウンジャケット、パーカー、ブランケット、リュック、ボストンバッグ、エコバッグなどなど、
帰りに飛行機の預け荷物としてテナーパンを持って帰ることも頻繁なので、
行きの荷物は、スーツケースひとつと、畳めるボストンバッグに詰められるだけなんだかんだ詰めて、帰りはボストンバッグは使わないので畳んで、パンケースの中に入れて帰っています。
ポケッタブルでコンパクトなら、そのときのシチュエーションに合わせて調整できるので、重宝しています。
80L Gonex 折り畳みボストンバッグ 防水ナイロントートバッグ トラベルバッグ アウトドア 旅行 ジム キャンプ ショッピング適用 80L
- 出版社/メーカー: Gonex
- メディア: その他
- この商品を含むブログを見る
Sカン/吸盤フック
なんでも吊るしたり引っ掛けたりしたいタチなので、百均で売ってるSカンや、吸盤フックは、飛行機の中でもお部屋を使いやすくするのにも大活躍です。
なくてもいいけど、あったほうがめっちゃ便利。
テーブル用のバッグハンガーも愛用しています。
使い始めたら手放せない!ほぼオーダーメードのパンスティック
1月始めに注文してたスティックがようやく出来上がってきました。
トリニでは今、PAN2000が多くのシェアを占めてるなと思います。街のおしゃれな雑貨屋さんチェーン、エクセレントストアでも品揃え豊富に揃ってるからすぐに買えるし、PAN2000はまとめ買いすればバンドの関係者にデリバリーもしてるみたいです。
わたしもテナーのスティックはPAN2000を使うことが多いです。”パノラマスティック”っていう特殊なテナースティックを愛用しています。
あとは楽器店などで買える"SOCAマレット”も広く愛用されてるなと感じます。
でも、スティックは自分で作ってるプレイヤーも多いんです。
そんな、手作りスティックの、”超進化版”(笑)と言っていいのが、今、わたしが愛用してるビッグスティックです。
ビッグスティックを作っているのは、オールスターズのギタープレイヤーでもあり、本職はパン屋さん♡でもあるビッグLというおじさん。
注文するのもビッグLに直接会わないと注文できないし、すでに出来上がってる既製品があるわけではなく、注文後に作り始めて、いつできあがってくるかもわからない。しかもビッグLに直接会わないと受け取れません。
めちゃくちゃめんどくさいけど、1回使ったらそのバランスの良さが快適すぎて手放せなくなってしまっています。パノラマの速いチューンを、オールスターズらしくキレイに叩きこなすには、なくてはならないスティックなのです。
最初は、ギターパンのスティックだけでしたが、最近はいろいろ商品開発(笑)が進んで、ギター/チェロスティックからテナーまでの音域で作ってもらえるようで、色も豊富だし、ラバーの種類も3種類の中から選べます。
ラバーを選ぶだけじゃなくて、こっちから何も注文しなくても、買う前にビッグLが、まるで問診するみたいに「長さはどれくらいがいいの?色は??重さは??(←ラバーの選択や長さに関係してくる要素)…」とか、わたしの好みとか、演奏の悩みとかまで聞いてくれます。
同じセコンドでも、プレイヤーによって最適なスティックは1種類じゃないんです。
プロ野球の選手が自分専用のバッドをオーダーするみたいじゃないですか!?
それくらいプロの、職人さんの視点からカウンセリングしてくれたスティックが、じつはめっちゃ安で(^_^;)手に入ります。ま、ビジネスっていうよりか、趣味でやってはるのかな…、
それぞれのプレイヤーの好みに合わせたスティックなので、それぞれぜんぜん違ってても、それぞれにフィットして快適なんです。
シングルパンに参加してたとき、
「フォニックパンって、クアドロフォニックみたいなパンだから、ギターパンスティックで叩いてもセコンドスティックで叩いてもしっくりこないねん…」みたいなことをビッグLと話してたら、めっちゃ注文が混み合ってるなか、
超お急ぎ便で!(笑)作ってくれたんです。シングルパンのファイナルに間に合うように。これ、嬉しかったなー
ますます愛着がわくビッグスティックです。
デスペラードスのギフトショップ
3分未満の短い動画で、今年のデスペラードスの、お土産やさんの品揃えを紹介しています。
今年のパノラマチューンにちなんで、"Iron Love"のロゴの入ったグッズや、ムードをもりあげるためのディスプレイ的な狙いなのか、数あるエンジンルームのパーカッションの中で、”アイアン”だけ販売されていました。
個人的には、本が充実してるところが嬉しいなと思います。トリニでも1ヶ所にまとまって売ってるところがないので、いつも方々の本屋さんをチラ見して、見つけたら買うようにしてるので。
ギフトショップのおじさん曰く、今年、来日が決定したネイラブラックマンのコンサート会場で、ぜひともアイアンラブグッズを販売したいのだそうです。
日本でデスペラードスグッズを買うチャンスがあるかも…!?
パノラマ練習はZONE体験
ゆっくり練習をしないバンド
2017年にオールスターズを一旦おやすみして、他のバンドに参加してみることにしました。その年は合計5つのバンドに参加して、2つのバンドのプレイヤーとしてファイナルで演奏しました。
その時に気づいたんですが、トリニダード・トバゴのスティールバンドでも、ラージバンドでは当たり前の、長時間のゆっくり練習をしないバンドもあるようです。
今年参加したシングルパンのバンド”アリマオールスターズ”も、練習時間が極めて短く、いきなり速いテンポから始めるんです。スキルのあるプレイヤーたちは、それでもなんなくこなせるのですが、この練習方法では、わたしはついていくのがやっと…、ゆっくりから身体を慣らしていかないと思うようにタイミング良く動きません。
トリニダード・トバゴのバンドがぜんぶこの練習方法だったら、わたしはパノラマのプレイヤーをここまで続けることはできなかったと思います。
いきなり動かすより少しずつが 身体に効果的
それぞれのバンドでゆっくり練習の方法は違うと思うんですが、オールスターズではとくにアレンジが仕上がるがる前、新しくできたフレーズを、ものすごーくゆっくり、繰り返し繰り返し練習します。1小節をBPM90以下で、30分くらい繰り返すこともあるので、このタイミングでオールスターズの練習を見学に来たら、まったく何をやってるのか検討もつかないくらい。もしかしたら退屈に聴こえるかもしれないんですが、これがすごく重要なんです。精密機械のひとつひとつの部品を、バラバラにして組み立ててるかんじ。ここをしっかりやっておかないと、超高速で演奏したとき崩れてします。
他のバンドで目立ってるのが、フェイズ2やデスペラードスなんかがやってる、本番直前のリハーサルで、グルーヴが煮えたぎるぐらい繰り返し繰り返しのゆっくり練習…(オールスターズはコレやらない) バンド全体がメルトダウンしそうな独特のヴァイブスで”一体感”を生み出していきます。エクソダスとかがやってる最小限の音量で1曲を通すのも、同じ原理だと思う。チカラづくじゃなく、腕の動きのぎこちなさをスムーズに均していくための練習になってる。
どの方法だったとしても、それぞれのゆっくり練習には、少しずつ、身体を慣らして、力みを無くし、"考えが及ばなくても身体が勝手に動く"ところまで仕上げていく効果があります。
この"考えが及ばなくても身体が勝手に動くようになる"のは、スポーツの世界や、最近話題の本『シリコンバレー流 科学的に自分を変える方法』で取り上げられている"ZONE体験"と同じことだと思うんです。
パノラマの練習に参加することは、ただ曲を覚えて華やかなステージに立つということだけでなく、この"ZONE体験"をするということなのです。
到達した人にしか見えない世界、到達した人にしか感じられない開放感、そして自分が消えて、音とひとつになる一体感。
この素晴らしさは、体験してみないとわからない。
だから、ゆっくり練習しないバンドに入ったり、事前に楽譜をもらって暗譜してギリギリにトリニ入りしてファイナルに出るとか、
カタチだけはパノラマを体験したことになりますが、実際はぜんぜん違うと思います。
ゆっくり練習に参加しないのは『ZONE入り』のチャンスを逃すことになる
今のトリニダード・トバゴのプレイヤーたちや指導者も、これが、グーグルが会社をあげて求めている"ゾーン入り"の手段だとは気づいていないと思います。
年配のプレイヤーなどの、ゆっくり練習のあとに起こる"魔法の瞬間"を体験したことのある人たちは、その大切さを知っていながらも、時代の流れでそれが消えつつあるのを嘆いてる傾向にあるようにも感じます。
時代の変化と共に、バンドそのものが率先してゆっくり練習をしなくなったり、
ゆっくり練習の重要さを知らないハイスキルの若いプレイヤーが、自分はできてるからゆっくり練習しなくて大丈夫、ゆっくりはできてないプレイヤーのためだから、という考えで、ゆっくり練習をサボってしまったり!
よく日本から来て参加してるプレイヤーで見かけるのですが、自分はまだ覚えてないし、上手じゃないからという理由で全体練習に参加せず、隅っこのほうでひとりで練習してたり…
どんな立場や状況であったとしても、ゾーン入りのチャンスを逃すのはもったいなすぎるし、文化の損失になってると思います。
もし曲を覚えてなかったら昼間に練習して、夜の全体練習が始まったら、全体練習に参加したほうが上達の早道です。最初は大変かもしれないけど、無我夢中でみんなを追いかけて手を動かしてるだけで、ある瞬間、ZONEに入って目の前で動いてる自分の手が信じられないくらい自由に動くのです。
ZONEのことをなんとなくわかってるプレイヤーは、めっちゃめっちゃハイスキルのプレイヤーでもゆっくり練習を丁寧にこなしています。
わたしも、これはひとつの動く瞑想だと思って、ゆっくり練習は必ず参加しています。これがないと、オールスターズのスピードについていける身体にならないんです。わたしにとっては、とっても大切。
バンドも、ゆっくり練習をしてるバンドの滑らかさや一体感は、他の一般的なバンドとは比べものになりません。
パノラマ練習は”ZONE体験”、ゆっくり練習は”ゾーン入り"を誘発する手段、
『シリコンバレー流 科学的に自分を変える方法』が話題になるような今の時代なので、
そのことに、世界も気がついてくれる日が、近々来てくれるのかもしれません。