最悪の状態が、最高の状態の想像力を生む
スーツケースからまったく荷物を出せないまんま、自炊もできない生活はさすがに困ると訴えて、
それでも新しいお家に引っ越せるまで10日くらいかかったと思います。
ようやく、去年までバードソングのメンバーが宿泊していたUWIアコモデーション(大学の学生寮)のどこかに引っ越せるのかと思いきや、
またもとんでもないところに投入されてしまいました。それが↑で紹介しているトゥナプナの学生アパートです。
去年まではアンディナレルという超有名スティールパン奏者がアレンジを務めていたので、彼のファンが世界中からバードソングのメンバーとしてパノラマに参加していましたが、
今年は、パノラマのボイコット問題もあり、数名がキャンセルになり、
1月中に参加しているのがわたし1人なので、
いつもの宿泊施設はコストがかかりすぎるので用意できない、という理由でした。
去年まで、バードソングのメンバーが安い費用でけっこういいところに宿泊しているのを、わたしは知っていました。
人が集められなかったのはバンドの責任なのに、どうしてわたしが劣悪な宿泊施設に閉じ込められなければいけないのか、
シャワーを浴びるたびに部屋全体が水浸しになり、
扇風機は炎上し、
道路に面した部屋だったために、わたしの次にこの部屋に入居したアメリカ人の男性プレイヤーは盗難に遭い…
パンヤードまでもが仮の練習場↓だったバードソングと、彼らがわたしに用意してくれたお部屋に、
不満をもんもんと募らせる日々を送っていました。
去年まであったアンディナレル用のセレブな対応が、今年はすっかり消えてしまい、
外国人を迎え入れることの意味のまったくわからないキャプテンたった1人だけが、バンドを立て直すために奔走し、空回りしているかんじでした。
そんな中、パノラマプレイヤーを外国からトリニダードに迎え入れるためには、
どんなホスピタリティが必要なのだろうかと、ひとつひとつ洗い出して、黙々と考えるようになりました。