だけじゃないパノラマその4. セミファイナル落ち
セミファイナルのときの動画も撮影してたけど、もう編集する気持ちも失せるほど落ち込みました。
ある程度わかってたとはいえ、日本から、時間もおカネもかけて地球の裏側、トリニダード・トバゴまで来てるのに、
ファイナルに出られないのはツラい。
アメリカや、ヨーロッパ、カリブ海諸国からトリニダードに来てるのとは度合いがちがう、
そんなこと、トリニダードの人たちは、まったくわかっていないのが実際のところだと思う。
わかってくれてるのはたぶんレネゲイヅやインベーダーズで受け入れ慣れしてるヒトたちくらいで、
とりあえずバードソングのヒトたちは誰もわかってない。
喋ってて、情けないくらい痛感しました。
わかってたら、少しでも理解を示そうとしてくれたなら、インターナショナルプログラムは今後も成功していくと思うけれど、アンディナレルとの契約が切れた今、悲しいほど、可能性が見いだせない、
あるとすれば、日本から中野優希さんが来てくれて、最後の数日だけフロントラインのドリルをしてくれたこと、
来年、もっと早くから来て彼女がドリルしてくれたら…、メンバーからそんな声が聞こえてきました。
ミアのアレンジは悪くないと思うけれど、ドリルに向いてないなとも、ずっと感じていました。
1月の中頃に、わたしはバンドとも大ゲンカして、そのときに、
1.ドリルマスターを別に雇ってください。
2.新聞やテレビに働きかけてバンドのPRをしてください。
3.新パンヤードの移転スケジュールを早めて、準備ができていなくても予選だけは新パンヤードで行ってください。
以上の3つの要求を出しました。
2と3は、
とくに3は、予定を変更して工事途中の新パンヤードで予選は行われたし、
2も、最初から決まっていたのか、わたしの意見を取り入れてくれたのかはわからないけれど、この大ゲンカのすぐあとに、朝のワイドショー的な番組にミアはゲストとして出演し、老害で腐敗したトリニダード・トバゴのパン業界にあらわれた、きわめてクリーンでフレッシュでビューティフルなラージバンド唯一の女性アレンジャーとして、バンドの宣伝役を早朝からかって出てくれました。
でも、ドリルマスターだけは誰も来てくれなかったんです。
バンドのメンバーのだれかが、その役割をかって出てくれることもありませんでした。
ドリルマスターがいなければ、バンドはほぼ機能しません。
今年、フェイズIIが思いもよらない低い順位で、海外から応援しているファンたちはまったく理解できなかったかもしれませんが、
現地にいれば一目瞭然、
去年までドリルを務めていた人が、別のバンドに引き抜かれてしまったのです。
代わりに別のドリルマスターが赴任したそうなのですが、うまく機能しなかったようです。
担当が入れ替わるだけでバンドの質が激落ちしてしまうこともあるのに、
いるべきバンドの重要人物が誰もいなければ、バンドの質を磨きようもない。
ずっとストレスを抱えつづけて、セミファイナル前の最後の数日で、ようやく、ようやく、パノラマっぽい音に近づきました。
もうちょっと早く準備できてれば(>_<)
バードソングに来て、あえて言えば3つだけ、これはよかったと思えること。
パノラマで、ずっとやりたかった4チェロが叩けた。ミディアムバンドで3チェロもやってたけど、チェロはむしろセコンドよりじぶんに向いてると思った。
人生でたぶん最初で最後のフロントラックで叩けたこと。フロントラックのそのまたフロント、ジャッジを見下ろしながらグランドスタンドで演奏できるなんて、思ってもみなかった。
もうひとつは、イーストの他のバンドにコネクションがあるメンバーと知り合いになれたこと。
YouTubeを探したけれど、バードソングのセミファイナルでの演奏をアップしてる人はだれもいなくて、↑の動画はフェイスブックから拝借してまたもやかってにアップロードしてます。
画質は良くないんですが、いろんなバンドを紹介してくれた相棒ナラインくんと、左右のチェロのフロントを守りながら演奏するバードソングの勇姿をぜひごらんください。
わたしは向かって左、奥の方のラックの上でチラ、チラっと映っています。