もし敗因があるとしたら・・・
今年のオールスターズにもし、敗因があるとしたら、
それはメンバーが集まりすぎて、収拾しきれていなかったこと。
いつもだったらちょっとずつメンバーが集まってくるので、
もう定員オーバーだったら入る前に今はメンバーは足りてるから落選する可能性があるってゆうことを伝えて、
足りないセクションを紹介したりしているので、そんなにはノープレイにはならないんです。
今年は、わたしが参加するよりも前、パノラマの練習が始まった直後から、
2年連続で優勝していて、今年の優勝候補でもあったオールスターズにメンバーがファイナルの直前並みに集まっていました。
いつもならそれほど大きな輪にならない練習後のお祈りも、
わたしが参加しはじめた1月の最初の時点で大きな輪でぐるーーーーっと一周するくらいのメンバーがいて、
最初の頃はのんきに、すごいなーっ、いっぱいいるなーって思ってただけだったのですが、
予選ではまさかのメンバーから落選してしまって・・・。
ノープレイになってしまうと、その選考基準に納得できないメンバーが自分が選ばれるべき理由をヤード内で熱弁したり、いっしょうけんめい練習してきたのに選ばれずに落ち込んでしまうメンバーなど、
さまざまなよくない雰囲気がヤードの中に流れてしまいます。
それに気を使って、ノープレイになるメンバーに事前に説明があったり、
テナーのミーティングでは、セクションリーダーからの説明だけではなく、
ドリルマスターのナイジェルさんからも謝罪の言葉があったり、
その、よくない雰囲気を生まないためにもオールスターズはバンドとしてケアしようとはしていたのですが、
あまりにも選考から漏れるメンバーが、他のバンドではふつうだけれどオールスターズとしては多すぎて、
その、ネガティブヴァイブスをうまくコントロールできなかったんじゃないかなと感じました。
かたや、優勝したフェイズIIはどうゆうわけか今年は最初のほうはあんまりメンバーが集まらず、
それでもブグジーやフェイズIIがスキな濃いメンバーだけが、
あまりアレンジに手が加えられることなく作業が進んでいなくても根気強く、
ブグジーの奇跡、ブグジーマジックを信じて日々練習していたように思います。
オールスターズも、優勝への期待感や気負いがそれほどなく、
ほどほどにメンバーが集まっていたときはとてもバンドの雰囲気がよく練習が毎日やりやすかったです。
たとえば2006年に絶対優勝って言われながら優勝できずに落胆した古いメンバーが去り、若いメンバーを中心に構成された2007年、
シルバースターズの優勝が続き、オールスターズもシルバースターズと同じ曲を選曲して、まー、優勝はないな・・・って思われてた2011年、
前年は優勝したけど、その年のパノラマのテーマであるバットビショップを追悼する曲を選ばなかった地味すぎるアレンジもあって、まー、今年は優勝はないかなーって思われてた去年は、
メンバーも足りずにみんなでステージにあがりましょう!みたいな良い雰囲気でファイナルを迎えて見事に、まさかの優勝を果たしました。
精神的なことやメンバーの意識が勝利に反映する科学的な根拠はありませんが、
パノラマには魔物が住んでいて、
なにかしらのプラスαの引力が働いて勝利に導かれるのではないかなと思います。
「審査が公平ではない」と、よく言われるのもこのためのような気もします。
オールスターズは、きっとそれを知っていて、意図的に、策略的に、
メンバーの精神状態やイメージトレーニングも含めて指導しているバンドです。
スポーツ選手がするようなことを、競技音楽であるパノラマでもしている。
今まで2011年、2012年の勝利は、技術などではなく、そのイメージコントロールの成果であることは間違いありません。
わたしは、それをはっきり体験してきました。
今年、オールスターズが人気がありすぎたこと、
ハットトリックへの期待感が高まりすぎたこと、
それをうまくコントロールし切れなかったことが、
もしかしたら唯一の敗因ではないかと、そんな気がしています。
↓今年、わたしはどの新聞にも載っていなかったので、もしかしたらファイナルはノープレイだったのかな?と現地のファンの方にもご心配をおかけしました。が、ちゃんと叩いてたんです。本番直前、じぶん撮りの、マジメ顔。