こるりうちゅう

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その5:アンディーニールズチューニングスクール2012 完結編

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チューニングワークショップで制作したベースは、打面しかペイントされていませんでした。そして、最終的に誰に引き取ってもらえるかも決定していませんでした。引き取り手の第一候補として上がっていたのはもちろん安里くんです。でも、出来上がったベースは、ベースとしては音色の個性も強く音量もかなりあります。主張が強すぎて使ってもらえないのではないかと心配でしたが、とりあえず試奏していただくことに。

そんな心配をよそに試奏した当日に持って帰ることになり、ペイントをするために名古屋にいったん移動、その後、名古屋のスティールバンド、パンソニードのメンバーの方の全面協力を得て、塗装屋さんの手を借りずに自分たちでペイントすることになりました。

ペイント作業は12時頃から始めたのですが、塗り終わったのは夕方5時を回っていて辺りは真っ暗。その後、乾燥させて最終的に終了したのは夜の8時過ぎになり、長時間の作業をお手伝い頂いてほんとに助かりました。

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ペイント作業にあたって、準備として塗料メーカーに勤めるパンプルメンバーに作業のコツを教えてもらいました。それを参考に、金属でできた歯ブラシみたいなので塗る面にキズを付けていきます。こうすることであとでペンキが剥がれにくくなるそうです。が、わたしも1本だけやってみたのですが、すごい重労働であとで筋肉痛になるほど(>_<) ごしごしごしとしっかり削っていかないと、下の緑の塗装がしっかりしすぎてなかなかキズがついてくれません。そのうえ、何本か塗りはじめてわかったのですが、ペイントすればカバーされて消えると思われていた元々の缶に白のマーカーやラッカーでペイントしてあるところが浮き出てきます。何本か塗ったあとで、これは良くないとゆうことで包丁を持ち出してガリガリガリ…ドラム缶と包丁でなにやら怪しい…(笑)もしもペンキ赤かったりしたら凄惨なバラバラ死体遺棄現場と勘違いされて通報されたかもしれません(>_<)

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そんなこんなで下地を作ったベースにスプレー式のペンキをぷしゅーっとふりかけていくのですが、薄っすらとしか色が乗らないんです。下地は濃い緑だし、ぜんぜん下地の色が消えてくれません。缶の説明にあった塗装可能面積x2回ではとても足りません。急遽、近所のホームセンターに出掛け追加のスプレーを買い足しました。最初は1本800円のスプレーを大阪から買って行ったのですが、近所のホームセンターには1本200円のラッカーしか銀色の必要本数を揃えることができず、実験的に試してみることに。結果、確かにちょっとムラがあるのですがピタッと濃くスプレーすることができます。結局、ベース6本のうち最初の2本だけ高いペンキで塗って残り4本は安いほうで塗りました。あとは耐久性ですが、これは何年か経ってみないとわかりません。高いペンキは8回くらい重ね塗りをしました。安いほうでは4~5回で充分です。ドラム缶1本に対してラッカー3本で塗装できるので600円で塗れます。下地の作り方や塗り方のコツも含め、もし!次があるなら充分に活かせる技術を、自分たちで塗ってみて学ぶことができました。パンプルのチェロもそうとうペンキが剥げてきてるので、いつか塗り替えたいな~。

乾燥してるあいだに、スティールパンのドキュメンタリー映画が制作中で、寄付を募集しているYouTubeがあるよってゆう話題になりました。面白そうではあるのだけれど、スティールパン関係者インタビューが淡々と語られる地味な^_^;映像で↓

スティールパンのこれまでの歴史を記録しておくとゆう意味ではとても有意義だけど、これからを考えるとちょっと暗いよねー^_^;できたらマイティウクレレくらいの明るさがスティールパンのドキュメンタリーにも欲しいよねー♪って話しになりました。お手伝いいただいたパンソニードのお二人も、どっぷりパンに浸かってる方なので、楽しい話題はつきません。

時間はあっとゆう間に過ぎて、乾燥させたベースを部屋の中へ。外はもう真っ暗だったのでわからなかったのですが、明かりの下だとペイントとはいえ輝いています。こんなにキレイに塗れたのにもったいないなーとは思いつつも、もうぜったい!決めてたことなので、今回のベース制作にご尽力いただいたみなさんの名前を入れる儀式\(^o^)/を執り行いました(笑)それが↓コレです!

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わたしのとても上手とは言えない字でごめんなさい(>_<)まずは先生アンディニールズとこのベースが生まれた記念すべき第一回チューニングスクール2012、スクールでハンマーを握ったメンバーの名前、ペイントをお手伝いいただいたパンソニメンバーお二人、缶を急遽提供していただいた方、ご協力いただいたファンタスティックスのメンバーお二人、そしてわたしの名前。ここに名前は載せなかったけれど、パンソニードで塗る場所を快く承諾してくれたキャプテンアニや、ペイントのコツを指南してくれたパンプルのキタマル、そしてそれ以外にもたくさんの方のご協力とご支援のおかげてこのベースは生まれました!ここに名前を入れ終わった瞬間は、ほんとに、あーっやり遂げた!ってゆう気持ちと共に、感謝感激の気持ちでいっぱいになりました。

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後日、名古屋まで安里くんがベースを引き取りに来てくれて、なんと翌日にはさっそくコンサートで使っていただいたそうです。新しい楽器の響きはどうだったんでしょうか?新しいオーナーである安里くんは、まず色がかっこいいのでとても気に入っていただけたようです。とてもよくお似合い♪です。もし、このワークショップで生まれたベースがとても気になったら、ぜひ、安里くんが出演するコンサートにお出かけください!これからは安里くんの素晴らしい演奏でその音色を堪能していただくことができるでしょう。

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わたしはまだこのベースが演奏されているのを聴いたことがないのですが、いろんなメンバーの想いが文字通り打ち込まれて、こうして美しい楽器になり、演奏されてその音色が誰かの心に染み渡ってゆく、アンディがいつも感じているだろう制作者の深い喜びを、ほんの少しだけ、ほんのひと噛みくらいだけどカジって味わうことができました。それだけでとても嬉しい気持ちです。

わたしたちのこの取り組みが、これからの日本のスティールパンシーンになんらかの波紋となって広がってほしいなと思っています。もし、このワークショップに興味を持ったり、場所をご提供いただける方がいらっしゃればぜひご連絡ください。アンディを連れて日本を旅するのも楽しいなと思っています。楽器を作る喜びと感動を、ぜひ次回はみなさんが味わってください。そんな日がまた来ることを楽しみにしています。

~おまけ~

じつは、このベースのとあるところに、安里くんがベースを極めて素晴らしいパンマンになるよう、とても有難いこるりんの言葉(笑)が記されています。ふだんは絶対に見ることが出来ない場所にあるので、もし万が一、何かの機会に目撃することがあれば!それはそれはとても御利益があると思います( ´ ▽ ` )ノ

 

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ワークショップの場所とアンディの滞在費をご提供いただいたアスタ新長田スティールパン振興会およびファンタスティックスの皆さん、コンサートでチラシを折り込んでいただいたワンハーツスティールオーケストラの皆さん、塗装場所をご提供いただいたパンソニードの皆さん、ワークショップで制作されたベースを安里くんがコンサートで使用することを許容してくださっているパンノートマジックの皆さん、 このベース制作にこんなに多くのスティールバンドの皆さんにご協力いただけたことに今になってたいへん驚いています。そして、あらためて感謝の気持ちをお伝え申し上げます。

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5回シリーズです。ぜひ、その1:アンディーニールズチューニングスクール 準備編からお読みください!