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その1:アンディニールズチューニングスクール/準備編

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わたしにとっては、すごい挑戦でした。でも、成果が出せて、ほんとうに、

『信じてよかった。信じるだけの価値があった。』と実感できるものでした。

6ベースをトリニダードから安全に運ぶとなると、ハードケース代、梱包、送料を含めるとベースの代金の4倍くらいの送料がかかってしまう。そして、クジラを生きたまま空輸するほどダメージリスクも大きい。トリニダードには安くていいベースがいっぱいあるのに日本にはほとんどないよね、あっても高すぎる。

それだったらアンディを日本に呼んで、日本で作ってもらったら・・・、ついでに日本人でチューニングを学びたいヒトにも技術をシェアできたら一石二鳥だよね・・・、

そんなことを、2011年のはじめ、トリニダードの険しい山のほぼ頂上にあるバードサンクチュアリの帰り道、ぐるんぐるん山道のカーブが続くクルマの中で、パノラマに参加するためにトリニダードに来ていたベーシストの安里くんと話していました。

それから、日本に帰って来て、チューニングを学びたいけど誰に相談しても「じぶんで学びなさい」って言われて、チューニングに関する分厚い英語の本を抱えて途方に暮れてるタコちゃんに出会いました。

2011年にアンディを来日させることは叶わなかったのですが、1年あけることで準備期間になったと思います。そして2012年になって突然、京都でスティールパンを作ってる生ちゃんに出会いました。そうゆうヒトもいるのなら・・・と、その少し前に関係者のヒトに集まってもらって今回のワークショップを大まかに決めました。

それでも、準備万端とゆうものでなく、すべてがとても実験的なものでした。アンディの収入にもならなくてはいけないので、集客のためにスティールパンのイベントでチラシをまかせていただいたりしたのですが、たしかに、チラシ効果で問い合わせはたくさんくるんです。でも、「1週間でテナーパンを作れますか?」「作ったスティールパンは持って帰れますか?」「どうしてそんなに受講料が高いんですか?」などなど、スティールパンはとても簡単にDIY的に作れるものだと認識されている、それが日本人の平均的な意識なんだなーと思い知らされるような問い合わせばかり。けっきょく、集まったメンバーはスティールパンがどうゆうものかをよぉ~く知っている6人のみになりました。

ティーパンを作る道具を揃えるのに、ワークショップに参加するメンバーに買い取ってもらう方法を取りました。道具はぜんぶで3万円くらい。せっかく学んだのだからこれからもチューニングを日本でも続けるためには道具が必要です。道具が欲しいヒトは必ずいるはず。こうすることで費用を抑えられます。そしてスティールパン本体になるドラム缶なのですが、あらかじめドラム缶を7本、近くの工場から提供してもらうように連絡してあったのですが・・・引き取りに行く直前に「実は4本しかない・・・」と告げられ仰天、慌ててFacebookTwitterで呼びかけたところすぐに!提供してくださる方が見つかったんです。しかもそこの倉庫にある缶はぜんぶでちょうど7本!これはもう神様が応援してくれてるとしか思えないハプニングでした。しかも、あとからわかったのですが、この缶は分厚くて重くて内側もキレイで、スティールパンを作るのにとても適しているものだったのです。

今回は缶を揃えるのにありがたいことに費用はかからなかったのですが、もし無料で中古を提供していただけるところがなければ購入とゆうことになり、安くても1本6~7千円はするようです。それを見越しても、たぶんトリニダードから大型の低音のスティールパンを輸入するより費用は抑えられると思います。幸いなことにスティールパンの材料になるドラム缶は、日本ならほぼどこにでもあるものなのです。限られたところにしかないのは、その技術。楽器を輸入するのではなく、技術者を空輸(笑)するとゆうのは、とても合理的なアイディアだと思います。

…つづく、5回シリーズです。(たぶん)

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写真下:うず高く積まれたドラム缶たち。ほんとにこんな固いものが楽器になるんだろうか・・・、本気で心配しました。

写真上:生まれてはじめてMacでチラシを入稿する原稿まで作ってみました。印刷屋さんの言う専門用語にたじろぎながらもなんとかソレっぽくできたかな(笑)