こるりうちゅう

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心の内のカーニバル

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カーニバルは、アッシュウェンズデーの前の月曜日と火曜日の2日間にわたって行われるのですが、

その中のひとつに、月曜日の明け方4時頃から集まって、夜が明けてゆく街を練り歩くジュベーモーニングとゆうお祭りがあります。

ジュベーでは、泥やペンキを塗りあったり、青とか黒とかの悪魔たちが火を吹いたりして、ちょっとホラーなイベントなんですが、

わたしたちスティールバンドのフロートは至って地味で、服はちょっとジュベを意識してショートパンツをはいたりホラーな衣装を着たりもしますが、

あとはもう、しみじみとゆっくり演奏されるジュベー用の曲に浸りながら、淡々と夜明けの街を暗闇から夜が明けて朝になりきるまで、練り歩くだけなんです。

他のカーニバルイベントに比べると、目に見えるところは至って地味です。

それでもやっぱり、ほとんどのヒトが、ジュベーこそベストオブカーニバルだと確信を持って話しています。

それは、ジュベーの精神性を深く理解しているからこそ。

ジュベーをするほんとうの理由は、泥を塗りあったり火を吹いたりすることじゃなく、

1年間の自分の中の悪をさらけ出し、新しい自分に生まれかわる、キリスト教で"懺悔する…"みたいな意味があるからなのです。

映画のエンディングみたいにしみじみしたスティールバンドの生演奏に耳を澄ませて浸りながら、

みんなでいっしょに歩きながらも、みんな自分に向き合ってる。

みんなそれぞれ、自分の内側のカーニバルを楽しんでる。

だから目には見えないけど、ジュベーがいちばん内側でドラマチックな変化を楽しめるベストなイベントなんだと思います。

辛い記憶も後悔も、この1年の心の苦しみは今日で終わりです。

ジュベーモーニングの朝日を浴びて、新しい世界に生まれかわれる、

心の内側のカーニバルを、

もしトリニのカーニバルにいらしたら、ぜひ体験してほしいなと思います。

わたしにとってもジュベーはベストオブカーニバルです。