舞台のうえで。
じつは先週の水曜日、父が亡くなりました。
病気で自宅療養はしていましたが、亡くなる日の朝も元気にふつうにわたしと会話をしていました。
2週間に1度の定期検診のために、会社のタクシーに乗って病院に到着する直前に、
診察券を出そうとしたところで会話に反応しなくなり、
病院の駐車場に到着したときにはすでに意識がなかったそうです。
タクシーを運転していたのは、偶然にもむかしからとても仲良くしていた同僚の方でした。
父はタクシー会社の社長でした。ずーっとその会社に勤めてきて社長になりました。
水曜日の朝も、自宅から携帯でお仕事をこなしてました。
よく、"役者が舞台の上で死ねたら本望"とか言いますが、
父にとっては"我が社のタクシー"の、その心地よい座席の上で、
何も苦しまずにすーっと息を引き取ることができたのは、
父の人生にとっては、とても誇らしいラストシーンだったんだろうなと思います。
わたしにとっては突然すぎました…
お葬式は、テレビで観る"芸能人のお葬式"みたいな立派なものでした。
父を偲ぶ、父ゆかりのオーダーメードな工夫がいくつもいくつも凝らされた、世界でひとつだけの素晴らしいお葬式でした。
ぜんぜん退屈じゃない、とても感動的な、心を打つお葬式でした。
亡くなってさえもなお、こんなにも情熱的に何かを伝え続けることができるなんて、
父のすごさをあらためて感じました。
わたしも、自分の命の炎が燃え尽きるその瞬間まで、
こんなふうに情熱的に何かを伝え続けられるヒトになりたいなと思いました。
そしてわたしも大スキな場所で最後のときを迎えたい。スティールパンの音色がキラキラしている場所で、そう思いました。
土曜日のお葬式を無事に終え、
日曜日は予定通りパンプルのライブに出演しました(^_^)
4日間、水分をとるたびに涙がこぼれ続けて、目のしたのクマが酷かった(>_<)ですが、
とってもあったかいイベントで、心から笑顔で演奏できました(^_^)
いつまでもめそめそしてるわたしより、元気で笑顔でいるわたしのほうが、きっと父も喜んでくれると思うから、
人気者だった父を目指して、わたしもがんばりたいと思っています。
だからみんな、わたしのことは心配しないでね(^_−)−☆
そうゆうわけで、来年は年賀状ナシでお願いしますm(_ _)m
写真は、父のクルマのキーケースについてたちっちゃいタクシー。
これからも、わたしを守ってください(^_^)♪