Phase II Panorama 2009 - Magic Drum
パノラマの感想、今回はフェイズIIです。
この曲はマーシャルモンテノがやってた子供のミュージカルのテーマソングで、セミファイナル前くらいにラジオで流れまくってた。
パノラマ用の曲、カイソがこんなにメジャーになるってゆうのも珍しい、そんな曲です。
フェイズIIはくじ運がいいのか順番が最後のほうになることが多くて、わたしは今までも何回も客席で観てる。
ファイナルも自分の演奏が終わって自分のパンをトラックに乗せてから、ダッシュで客席に戻って座ってしっかり聴けました。
でも今年のフェイズIIは、いつものあのチャーッみたいな出だしの迫力がなかったし、ジャムのザクザク感、エンディングのドゥバドゥバドゥバッみたいな迫力もなかった。
わたしは、あの世界にひとつしかない音の津波を知ってるし、それがなんかもったいないとゆうか、残念だなって、
それが素直な感想です。
こうやってDVDで観ると、あんまりわからないんだなーって思うけど、
9ベースがなかったり、当日で50人ほどのメンバーがドロップしたらしい。
だからきっと、ヤードリハーサルでの音を、ステージまで持ってこれなかったんじゃないかなって思う。
この曲のほんとのスゴさを知ってるのは、ファイナル前にヤードで聴いていたヒトだけなのかもしれないです。
けど、パワー路線がアピれなかった分、ヴァリエーションバース、コーラスのパーツの美しさは際立っています。
とくに、3分35秒くらいからのヴァリエーションコーラスは素晴らしい。
ブグジーさんにしか出せない、モードでエレガントでフェミニンなかんじ、このパーツはほんとうに美しくて価値があります。
後半は、はっきりゆってちょっと単調ちゃうかなって思う。
テーマのモチーフである”ディン ドン♪”ってゆうフレーズばっかりが繰り返されてしつこいし。
ものすごい流行ってた曲やし、この”ディン ドン♪”ってフレーズだけでみんなのウキウキスウィッチを押すマジックがあるってゆうのもわかるけど、
そればっかりだと何年か前のエクソダスのMAX IT UPみたいでつまらんなーって思う。
元曲のマジックだけに引っ張られてたらあかんと思うねん。
このモチーフは削ってしまって、もっと色んなアイディアを出して、後半のダイナミックに膨らんでゆくブグジーさんならではのコーダに時間を割いてもよかったんじゃないかなーって思うねんけどなぁ~
曲が終わった瞬間のナショナルカラー、赤、白、黒の紙ふぶきも、ステージの上のスーパースター、マーシャルモンテノも、いつものフェイズII津波がステージにあがらなかった分、空回りのようにも感じられた。
ま、これで優勝してたらちょっとどうかと思ったけど、2位だったし、
ほんとうのフェイズIIらしいフェイズIIに戻れたとき、そのとき優勝してほしーなって思う。
ほんとうにそのヒトになったとき、そのバンドのあるべき姿に焦点がかさなったとき、
ショッキングなほどたましいを奮い立たせ、変革させる津波をおこせる、
フェイズIIがそうゆうバンドって、わたしは知ってるから。