R.I.P.ココさん
ココさんが、火事にあって、亡くなったそうです。
ココさんって謎のオンナで、いっつもちょっと見かけないと死亡説とかでてたから、今回もそうじゃないのかなって思いたいけど、
ガーディアンのニュースになるってことは、信じたくないけどもしかしたらほんとうのことなのかも。
http://guardian.co.tt/news/general/2009/10/14/japanese-woman-dies-pos-fire
なんで他のヒトは全員、20人以上も助かって、
なんでココさんだけ助からなかったの?
出火原因はまだ不明なんだそうです。
ココさんってよく、トリニで爆破事件とかあると、
わたしも危なかった、死んでたかも、ってしょっちゅう言ってたから、
なんとなく自分の死がどうゆうものであるか知っていたのかも。
でも、まだ天国に行くのは早過ぎるよ、
2010年のカーニバルはどうするの?
カーニバルまでにはまたトリニに帰ってくるよね?
ココさんがいなかったら、わたしはトリニダードに行くことはなかったかもしれない。
今みたいにトリニに通い続けることもなかったかもしれない。
2004年、わたしが最初にトリニに行けたのは、
ココさんが、とっても安全な外国人用のアパートの部屋をシェアしてもいいよって声かけてくれたから。
ココさんは、いっつもちょぉ~セクシーなお洋服を着てて、
ちょっとずつ、ゆーっくりしか喋らないから、なんとなくとっつきにくいかんじで、
あー、1ヶ月もこのヒトと生活できるんだろうかぁ~って不安だった。
けど、ぱっと見はツンとしてるのに、
なんでもゆったりと受け入れてくれるかんじで、
いろんなことを教えてくれて、いろんな場所に連れて行ってくれた。
トリニで最も危険な場所にある、デスペラードスのヤードにはじめて連れて行ってくれたのもココさんだった。
ブラッドリーにすごい気にいられてるみたいで、
ペラムさんとも仲良しで、いきなりエクソダスの柵の向こうにも入れてくれてビックリした。
もちろん、こんなにトリニダードの芸能界に顔の知れた日本人はいなかったと思う。
ココさんにくっついて行ったら、いろんなソカのライブに顔パスで、バックヤードから観ることができた。
マーシャルのイベント”AC”にはじめて行ったのも、マキシマスにはじめてあったのも、ココさんが連れて行ってくれたから。
着るモノとか髪型とかぜんぜん気にしないわたしに、
「もっとキレイにしなさいっ!損しちゃうよっ!!」っていっつも言ってた。
「トリニのヒトはそんなまわりくどいこと考えないの!」とか、
「チャイニーって言われるのは差別じゃないから怒っちゃダメ」とか、
わたしがぜんぜん知らなかったトリニダード人の基本的な気質みたいなのを、最初の年に叩き込まれたと思うし、
トリニダードで安全に行動するための事細かなこととかもいろいろ教えてもらえて、今もずいぶん助かってる。
わたしがトリニダードで今まで無事故で安全に過ごせてるのは、ほんとにココさんのおかげかもしれない。
おうちで、いっつもおいしいピラウを作ってくれて、作り方もココさんから教えてもらった。
パノラマの本番、わたしがステージにあがる前に、いっつも応援に来てくれてたのに、
2010年はもう応援に来てくれないの?
わたしだけじゃなくって、ココさんは、
ほんとにいろんな、日本人も、トリニダード人も、助けてくれてた。
ココさんがいななかったら、日本人のDJやダンサーやシンガーが、
こんなにトリニダードで活躍もできなかったはず。
日本人が、こんなにもトリニのこともスキにならなかったかもしれない。
ココさんがいなくなったら、誰がトリニダードのことを日本語で教えてくれるの?
ココさんの最後のブログは、レガシーの2010年のコスチュームでした。
ココさんの最後のtwitterは、
「超お腹すいた。なんか食べるものあったかな?」でした。
ココさん、わたしポテチあります。日本のお菓子もありますよ、食べますか?
ココさん、いっぱいありがとう。