こるりうちゅう

こるりん べるりん こるりうちゅう むちゅう♪ ばんちょう やおちょう すてぃーるぱん ピザぱん♪

KOBE STEELPAN CARNIVAL 2009 PANPLE / THE MAN FROM SUNDAY

そして!この曲!!日曜日よりの使者っ!!!

わたしがいつもするようなパノラマ評的に表現すると、

オープニングはこるりんお得意のスフォルツァンドロールを使ったイントロダクション、

コーラス、バース共に、定番曲でシンプルなメロディながら退屈さを感じさせないよう、チェロで西部劇風のモチーフを敷き、この曲のアレンジテーマを暗示させています。

1:52~シンプルな虹系ランを使ったブリッジに続き、

軽快なトリッキーフレーズを使ったヴァリエーションバースとコーラス、そこに挟まれた2:17~のパーツは、日本のアニメーションカウボウイビーバップをモチーフにして、ぐっと低音部へ曲の奥行きを広げています。 

そうしていったん奥行きを感じさせた跡のヴァリエーションコーラスの切ないメロディ、2:22~ドラムブレイクのあとのハーモニックなフレーズ、2:41~のクレッシェンド、すべてが音の世界を広げるべく跳躍力を与えています。

3:05~のマイナーバースは、日曜日よりの使者のメロディを、夕陽のガンマン風をもじりながらアレンジした、マイナーバースながらもユーモアあふれる出だし、

3:25~3:51までのマイナーセカンドバース、ミドルでオリジナルメロディをマイナー転調したフレーズにして敷き詰め、テナーとセコンドがインド風?ラテン風??なアンティシペーションフレーズを煌かせる、

この部分をスローで練習している風景を何度も夢に見たことからこのアレンジは始まった、まさに夢のお告げ的なパーツは、

高速6連譜を含むわたしたちの実力以上の難易度でしたが、なんとか崩れずに緊張感ある音で切り抜けれたと思います。

3:52~クラシックっぽいフレーズに、歯切れよいベースミドルのアクセントでリズムをつけたパーツから、難関を乗り越えた喜びがあふれています。

そして、4:00~FIRE ON THE MOUNTAIN!! テンガロハット投げっ!!!!!!!

思った以上にオーディエンスの反応がめっちゃよかったっ!!!

キマったぁ~、空に舞う帽子たちの影が美しいですっ!!

めっちゃうれしーっ!!

4:05~のジャムは、出だしはまた西部劇からメロディを引用していますが、そのあとはめっちゃベタな、ありがちーなジャムのパターンをそのまんま使っています。

ありきたりなんだけど、

この曲がちゃんとパノラマアレンジのメソッドに従ってアレンジされているってゆうことを、日本のアレンジャーにも、世界のスティールパンファンにもアピールしたい。そうゆう願いを込めています。

そして、あんまり映像には映ってないけど、ここで手拍子が起こって歓声が起きて、みんながこの音楽の津波にキモチよぉーくたゆたって楽しんでもらえてる、ジャムとしての役割をしっかり果たしたと思います。

4:59~のコーダは、バースのメロディ「このままどこか遠く連れてってくれないか♪」をリハーモナイズして、いよいよほんとうにどこかにさらわれてしまうようなワクワクドキドキ感を、みんなが音で表現してくれています。

わたしは、ここのダイナミクスもなにひとつリクエストしてない。それなのにみんなの音がこんな風になってる。みんながわたしの音楽を、わたしがなにをやりたくって、なにを伝えたいか、理屈ぬきに感覚的に掴み取ってくれた瞬間だと思います。

これがフェイズIIだったらブグジーマジックとかって呼びたいかもしれないけど、まー、トリニダディアンだったらこのフレーズはこんなダイナミクスで表現して当然なんだけど、パンプルのメンバーはオールにっぽん人だし、

わたしは魔法はかけてない。

勝手にみんなが魔法にかかっちゃってる。

何回も観ても、鳥肌モノです。

5:15~エンディングは、またカウボウイビーバップの別のフレーズをリズムで引用しています。オタクとかマニアにしかわかりません(笑)

そしてラスト、ここに来て最後の大技っっ!!!ベースソロっっ!!!!! キマったぁ~チカラ強いっ!!!!

これが6ベースのないバンドだなんて思えませんっ、素晴らしいっっ!!!!

コーダ、エンディングと不安定なハーモニーが続いてひっぱった後の、

みんなの、ほんとに、ドと、ミと、ソ、しか叩いてないエンディングコードは、

ハイロウズみたいにシンプルでパワフルで美しいです。

わー、みんなありがとうっ[E:heart02]

パンプルの、伝説の曲がここに誕生しましたっ!!!!!