こるりうちゅう

こるりん べるりん こるりうちゅう むちゅう♪ ばんちょう やおちょう すてぃーるぱん ピザぱん♪

Silver Stars - First In The Line


で、去年、2008年にわたしがサンドの会場で生で観てて、

「ぜったい優勝やーっ!!!」って思ったんがこのバンド、

シルバースターズ。

でも、いくら会場がスタンディングオベーションでも、

わたしがチャンピオンやーって勝手に思い込んでてても、

シルバースターズがまさか優勝なんかできるはずはなく、

そんなことみんな知ってる。

2008年の結果は5位に終わっていました。

が、2009年、パノラマ下克上の時代到来!!!!!!!!!!!

奇跡が起きたんですっ。

優勝、シルバースターズ、2位のフェイズIIとの差わずか1ポイント!

でも、優勝は優勝やからね、

パノラマにネクストジェネレーションが到来したんですっ、きっと。

シルバースターズのアレンジャー、エドウィンさんが作ってる作品は、

むかしからそんな変わりなく、

ディズニーランドのアトラクションみたいなテイストで、

作るパーツも展開もだいたい同じ。

こうなって、ああなって~・・・、って予測でできちゃう(笑)ねんけど、

エドウィンさんは、おなじクオリティのものを作り続けることのできる、

芸術より、

エンターテイメントを意識したタイプのアレンジャーさんだと思います。

21stセンチュリーの「オペラ座の怪人」で優勝して以来、

クラシックからの引用を好んで使っているのが最近の特徴。

オリンピックをテーマにした元曲にちなんで、この曲のイントロにも、

オリンピック中継で流れるあのメロディがそのまま引用されてます。

ティンパニのかわりに、

アフリカンドラムの大太鼓がエンジンルームに搭載されてて、

迫力のボディソニックが、地鳴りみたいにインパクトあります。

ドリルマスターは去年から、

かつての天才パン少年だったブラボーこと、ドネル。

今年からコンダクターもドネルになって、

ラックより前にフロントラインを作らなくても、

ドネルひとりの動きだけで充分に見栄えがします。

エドウィンさんアレンジならではの、いつもどおりの、

イントロ→バース→コーラス→ブリッジ→ミドルソロ・・・ときて、

いつもならベースソロっ・・・ってゆうかベースのリフになるところを、

代わりにミドルのリフを下敷きにつないでいます。

これまたエドウィンさんならではの、

めっちゃ速パッセージなキーチェンジャムがあって、

いつもどおりに次はラテンバース、

で、今までだったらここからだいたいジャム→エンディングに向かってたのが、

ここからさらにマイナーバースに入って、

その次にようやくここでエドウィンさん的なベースのリフ、

→めちゃ速パッセージから入るジャム

→テーマ

→ベースソロから入るエンディング、

そんで最後に、

シンフォニックなエンディングコードのロールでフィニッシュする。

今までのエドウィンアレンジの魅力をそのまま何層にも重ねたような、

聴いてるヒトに、

飽きさせるヒマを一瞬も作らせないめくるめく展開になっているのが、

よくよく聴いてみるとよくわかる。

だから、みんなが言ってるようにいつもと同じじゃ決してなかった。

いつもと同じやのになんで今年になって優勝なん?とか、

そんなことぜんぜんない。

ここにはエドウィンアレンジの進化形がある。

エドウィンさんアレンジを極めた集大成だからこそ、

この曲が優勝で、やっぱり間違いないと思う。

きっと、

エドウィンさんがこんなふうに進化するのに影響をあたえたのが、

パノラマを知り尽くしたドリルマスターのドネルのサジェスチョンだったんじゃないかなと、わたしは勝手に思ってる。

ドネルがドリルするようになって、エドウィンさんは急に勝ち始めたし。

そんな、エドウィン×ドネルの化学反応と、

ここに集まってきてる、

他のバンドには見られない多様な人種のプレイヤーたち、

チャイニーズ×ラティーナー×インド系、そしてもちろん×アフリカ系、

彼らのヴァイブが絶妙にブレンドされたパワーで、

人数制限や天候不良にふりまわされる今までのチャンピオンバンドのスキを狙って、

一気に優勝まで昇りつめることができた、

シルバースターズの優勝は、奇跡であり、『事件』だったんだと思う。