分身
ファイナルの会場でも何度もアナウンスが流れてたけど、
バンドの人数制限が今年、それぞれのカテゴリで縮小されました。
エクソダスはファイナルを150人で出て、大幅に減点されたそうで
す。
今までは120人で、今年から100人になったのに、なんで150
人???
オールスターズは、
最後まで誰がステージに立てるかわからないまま、
全員で衣装を来てステージにむかいました。
ローカルメンバーでも、応援に来た友達に、
「今日叩けるの?」
って聞かれて、
「わからない」とか「そうだといいね」とかって答えてたから、
ほんとにわかんなかったんだと思う。
ステージにあがる直前になって、
セクションリーダーがいくつかの楽器をおろしはじめた。
ドロップしたのは5〜6人だったから、
もしかしたら、チェックがなければ、
ファイナルは全員で演奏する気でいたのかもしれない。
でもエクソダスで減点になって、
エクソダスよりあとのバンドは、
みんな当日にさらに大幅にカットしたらしいから、
オールスターズも、
そうせざるをえなかったんだと思う。
わたしの隣のテナーボーイがドロップになって、
楽器をラックに吊ったまま、
今まで自分がかぶってた衣装の白い帽子だけ、
テナーの上にそっと残してステージから降りて行った。
楽器も、帽子も、いっしょにステージを降りることもできたと思う。
でも、残したかったんだと思う。
今までがんばってきた、自分の分身。