昨日までのお札が紙切れになる日
トリニダード・トバゴの最高額紙幣である100ドル札が新しくなりました。
もしかしたら地元のヒトは知ってたのかもしれないけど、わたしにとっては寝耳に水。
最高額紙幣って言っても1600円くらいの価値しかないんです。そこ刷新するより1000TTドル作ったほうが良くない?って思ったけど、トリニにもあっと言う間にキャッシュレスの時代がやってくるんだろうなーと思うから、やっぱりいらない。
お札が新しくなるだけだったらむしろ歓迎!…だったんだけど、
去年の12月のはじめくらいにリリースされて、しかも『年末までに新札に交換しないと、旧札は使えなくなります』っていうことらしい。
なーにー!!!??? なんなん?政府がする国家の一大事なことが1ヶ月未満しかないってどうゆうことなん???なにをそんなに慌てる必要が(たぶん裏社会的にあるんだろうけど…)あるんだろうか???
テレビのニュースとかでよく、昨日までは価値があったお札や口座の残高なんかが、一夜にしてなんの価値もない紙切れに変わるとか、…タラレバみたいなハナシで聞いたことはあったけど、まさか!じぶんの人生にそんなことが起こるとは思ってもみなかった…
あわてて自分のパスポートケースに残ってる100TTドル札の枚数を確認すると…、いつもは日本円で1万円以上は残ってるけど…、去年はなぜか4枚しか残ってなかった。
あー、そんなたいした金額ちゃうかー、よかったー、
…って、
よかったん?
よくない。
金返せー(>_<)トリニダードあんどトバゴぉーーーーーー
そうこうしているうちに続報が入って、
『もし12月31日までにトリニダード・トバゴにいなかったことを証明できれば、年明け3ヶ月間は新しいお札に交換してもらえる!』かもしれない!?とのことなので、
インディペンデンススクエアのツインタワーにある、トリニダード・トバゴの中央銀行まで行ってまいりました。ここは日本の、日銀みたいなとこなのかな?
ふつうの銀行での受付はすべて終了しているので、たぶん全国から100ドル札を交換したい人たちが押し寄せているんだと思います。ビル入口の外にまで、すでに人がたかっていて、案内の強面のおじさんたち(銀行員かな?)が、手続き用紙を配ったり、交換に必要なものを持参してきているか、ひとりひとりに確認して回ったりしていました。
必要なものは
- 交換希望の旧100TTドル札
- ID(身元が確認できるパスポートなど)
- 12月31日までにトリニダード・トバゴにいなかったことを証明できる書類
わたしが持参したのは、パスポートとE-Ticketを発行するときにプリントアウトする旅程表です。 旅程表は日本語版だったけど、問題なかったようです。
窓口だけでは対応しきれないのか、待合席にまで黒スーツのお姉さんたちが来て、ひとりひとり申し込み表に不備がないかをチェックしてくれます。チェックが終わるとビジター用の名札を渡されて2階へ。そこにチケットブースみたいな銀行の窓口的なものがあって、ようやく現金を交換!ここまでだいたい30分くらいはかかったと思います。
パスポートはもちろん見せるだけだったのですが、旅程表はわたしに何の断りもなく!『回収』!!されてしまいました。えー、わたしソレ、帰りの飛行機でも必要なんですけど(>_<) コピー取って現物返してくれるとか、回収しますけどいいですか?とかなんかひと言くらい 言ってくれてもいいやんっ、、、
まー、でも、それ以外は、ここはほんまにトリニダード・トバゴかな?って思うくらい、親切で丁寧で、そこまでぐだぐだ待たされてる感もなくみなさんキビキビと動いていて、逆に日本で良くあるお役所シゴトみたいな感じでもなく、たいへん好印象を持ちました。やればできるコ、トリニダード・トバゴです。これくらいの接客マナーがスタンダードになってくれたら精神的に楽なのになー…
なによりも、お札が紙切れにならなくてよかったーーーー♡
ようやく交換できた新しいトリニダード・トバゴの100TTドル、デザインのコンセプトは前のまんまで、変わったとこといえば、材質と、プラスチック札によくある透明の窓があるのと、トリニの人が大好きな『国旗』がカラーでデザインにプラスされたことくらいかな。ツルツル素材でめちゃ薄いのでお財布に入れてもそんなにかさばらなくなったのが嬉しいです。
50TTドル札はすでにこの材質なので、
次は、スティールパンがデザインされている20TTドル札も、
このツルツル素材になるといいのになーと思いました。