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イマイチな文化交流に終わらないために…その4.

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小鼓にチャレンジするUTTの先生ミアさんと、英語で伝統文化を紹介してくれた地元の高校生と小鼓の先生

 

午後からのイベントスケジュールとして、

 

地元、奈良県田原本町の小鼓と能楽を学んでいる子供たちと先生との交流会がありました。

 

とくにドラムを担当している通称”慎之介”ことトリ二ダード人のラミュエルは、日本の太鼓に興味深々で、

 

慎之介「これってカタチがそっくりだけど、トーキングドラムに影響されてるんだよね?」

 

わたし「それはないと思うで、アフリカってめっちゃ遠いもん、言いたいことはわかる、サイズもカタチもそっくりやね…」

 

慎之介「叩き方がタブラみたい、同じ方法で音を出してるみたいだけど…」

 

わたし「それは、影響されたかもしれない、昔の日本はインドに影響されてるよ」

 

とか、リアルタイムで会話しながら伝統文化の紹介を体験できて、「ほー、そういうとこに着目するのね、打楽器専攻の大学生は…」などとあたりまえに感心したりして、わたしにとっても印象深い(通訳おもしろいわーっていう)貴重な体験をさせていただいたなって思います。

 

能楽を説明してくれた地元の高校生も、小鼓のレクチャーをしてくれた先生も、みなさん英語でスピーチを準備していて、英語の質問にも、ほぼ通訳を介さないで受け答えをされていたことにも感心しました。

 

昨今、英語のスペシャリストの出番は減って、各分野のスペシャリストが自ら英語を話す時代であることや、

 

英語を学ぶより、英語で何かを学ぶ時代になっている、

 

そんなことを日々実感する英語学習者のひとりとして、この取り組みはとても共感できるし親しみが持てるものでした。(英語話者が英語以外を喋られると疑念をいただくっていうか居心地は良くなさそう(ワガママ!)なので、最高のおもてなしだと感じます)

 

そのあと、UTTパンフェニックスによるスティールパンワークショップには、能楽を披露してくださった子供たちや、トリニダード・トバゴスティールパンプレイヤーに直接パンを教えてほしい、彼らの手元を間近で観てみたい!っていう参加者さんたちで大盛況でした。

 

そして、2回目のワークショップもこの調子で…って思ってたら、なんと彼らはオリパラ事務局の別のスケジュール(国宝のなんとか太皷を観に行くツアー…?)に参加するとのことで、

 

オーノー、2回目は日本人のスタッフだけで仕切らなくてはいけないことになってしまいました。

 

そしてUTTのメンバーが現場を去ると雨がだんだん強まって、

 

雨の中、テントの下ののスティールパンワークショップとなってしまったのです。

 

 

 自分たちがスタッフだったので写真も動画もなく…、またもやワークショップ参加者さんのインスタ動画をお借りしています(^_^;)

 

こんな雨の中、人が集まってくれるのか心配でしたが、、、

 

お客さんの呼び込みも、ワークショップも、英語と日本語と両方でできるので、さすが外国人観光客の多い奈良だけあって、日本の方だけじゃなく、いろんな国の参加者さんがスティールパンを体験してくださったのも嬉しかったです。

 

↑の動画のヒジャブの女性はマレーシアから観光で来られたそうです。

 

アジアにパンを広めたいけど、日本以外のアジアにパンがなかなか広がっていかないもどかしさを常日頃から感じていたわたしは、日本にいながらにしてもパンをアジアに紹介できる可能性を感じてしまいました(大げさ??笑) 

 

国際交流、文化交流において(流暢でなくてもぜんぜんいいから)、英語で、自分で話すことで交流も深くなる。そんな大切さを学ばせていただ1日でした。