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ピーターミンシェルのアートマスはけっきょくはセーラーマスだった

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ピーターミンシェルのアートマスが去年から別のヴァージョンで復活してるので、

マスカレーダーそのものをやったことがなかったけど、

挑戦してみることにしました。

アートマスだったら、

レジェンドのピーターミンシェルだったら、

1日だけの衣装にお金をかけてもぜんぜんもったいなくない。

でも、安いんです。ふつうのマスの半額以下。

理由は、参加してみてわかりました。

パーティマス(ビキニマス)とはぜんぜん違くて、ジュベーバンドとも違う、

まず、ウィーウィートラック(トイレのトラック)やバーのトラックは一切なし、

お昼ご飯とお水以外はお酒もジュースも配給されていませんでした。

基本は、オールスターズと同じセーラーマスのようです。

基本コンセプトはパン&マス=セーラーマスです。

ちなみにオールスターズの衣装よりはお値段2倍くらいします。

オールスターズはビールもジュースもタダで飲めて、お弁当も2倍くら大きいです。

音楽も、オールスターズのヤングメンバーたちの鍛えられた演奏でカーニバルチューン6曲とボンブチューン、パノラマチューンも生演奏してくれるうえに、ステージサイドメンバー(演奏活動を普段からしている大人のメンバー)がフロート上で演奏してくれるステージサイドタイムが必ずあって、往年のパノラマチューンとか名曲ぞろいを生で聴けます(40分くらいだと思います)。プラス、昔のソカをガンガンに流してじいちゃんばあちゃんたちの青春時代を呼び起こす、DJトラックがくっついてきます。

オールスターズは音楽がめっちゃ充実してるんです。

かたやピーターミンシェルのマスにフォローしてくれたエクソダスが用意してたのは3〜4曲で、パノラマチューンだったら弾けたハズなのに弾いてくれなかったし、エクソダスの十八番のダストインデフェイスも、弾こうとしたけど弾けないメンバーが多くて1回しか演奏されませんでした。オールスターズだったら子供でもカリータバンカとウーマンオンデベースは弾けるのに…

で、パンのトラックとDJトラックが一体化してて、パンがお休みのときはDJタイムになる仕組みでした。かける曲は今年のソカっていうかんじで、それは、マスカレーダーがそれほど年配じゃなく、外国人も多かったので、曲のつなぎはよくなかったけど、マスカレーダーウケはよかったかなと思います。

まだピーターミンシェルのコンセプトになってから2年目のマスバンドなので、音楽についてはなにかと実験的でまだまだだなーっていうかんじです。

が、衣装デザインは、もう、素晴らしすぎのひと言です。

簡単にできてるんだけど、

ズボン、上着ともに、肌触りも柔らかくて涼しくて気持ちいいんです、着心地がいい。

風になびいたときのちょっとしたヒダヒダや曲線や、大勢集まったときのインパクトの強さとか、

慣れ尽くしてるっていうか、計算され尽くしてるし、洗練されすぎてる。

動画ではカットしてしまいましたが、サバンナのステージにあがる前に、

どうしてもどうしても涙が止まらなくなってしまいました。泣きたくなかったんだけど、ほんとに。

圧巻なんです、圧倒されちゃったんだと思います。

その中に自分がいることそのものの臨場感は、今までさんざん写真を撮り続けてきましたが、その距離では感じられないものでした。

いちばん近くに寄ってるんじゃなくて、

もうそのものの中なんです、わたしそのものがこの巨大なコレの一部なんだっていう、

なんで泣くのか、じぶんでもほんとうによくわからなかったです。

むかーしのユニバーサルスタジオジャパンのアトラクションで、ムービーツアーみたいなのがあって、シアターに座って最初は観てるんですけど、最後に舞台の幕があいて、さあ!あなたも映画の中へ〜…みたいなかんじで舞台から出口に(お土産屋さんへ笑)抜けていく仕組みになってて、

まさにそんなかんじです。さあ!あなたも芸術の中へ〜…みたいなかんじです。

観客として体験できるだけじゃなくて、芸術そのものになれるのが、パノラマも含めカーニバル最大の魅力だと思います。

もう傍観者じゃなくていいんです。

当事者になれるんです。

それはもう、何事にも変えがたい体験です。

なにしろ、世界的に有名な舞台衣装のデザイナーであり、トリニダードのレジェンド、ピーターミンシェルのマスカレーダーになれたのだから。

来年もデザインによっては参加したくなるかもしれないけれど、

もうちょっと衣装以外も充実させてほしい、

参加している外国人や、ゲイのお兄さんたちが思う存分、楽しめる空間を演出して欲しいなと思いました。

とにかく10年連続ぐらいでやらないと極められないと思います。

これからもぜったいに続けてほしいマスバンドのひとつです。