こるりうちゅう

こるりん べるりん こるりうちゅう むちゅう♪ ばんちょう やおちょう すてぃーるぱん ピザぱん♪

エクソダスが日本を再び席巻しました!



もうすでに先月と先々月のことなのですが、トリニダードからエクソダスが来日して全国21ヶ所ものコンサートツアーが行われていました。パンカニの前後にそのツアーは行われていたのですが、パンカニ終了後、わたしたちは姫路公演に足を運んできました。

前回、エクソダスが来日してからすでに9年!!!も経っているそうです。前回のツアーでは、わたしたちのバンドであるパンプルからドゥドゥップってゆうシングルパンに使うワンベースを貸し出したことが懐かしい想い出です。

今回のツアーも、スティールバンドファン向けではなくかなり一般向けな内容だったのですが、ツアーパンフレットに寄せられたワタナベヨウさんのメッセージや、選曲、演出なども、トリニダードの文化を一般向けながらも積極的にアピールする内容になっていました。日本人にはわからないからいつもとは違うことを…ってゆう姿勢ではなくて、一般的な日本人に向けても真っすぐに本質を射抜く姿勢がとても素晴らしいと感じました。

エクソダスのメンバー自身がいくつかの候補曲の中から選んだとゆう日本の曲、いきものがかりの『ありがとう』がトリニの歌手による日本語の歌詞のまま歌われていたり、『恋するフォーチューンクッキー』がトリニダードっぽいアレンジや日本とトリニをミックスしたようなリズムパターンで演奏されていてとても印象的でした。前回のツアーではテナーのラリーさんによる加山雄三の名台詞「幸せだな〜…」が会場を湧かせていたのですが、今回、ラリーさんのコーナー(笑)では、寅さんのテーマソングにあの帽子をひょいと被ってのサプライズ!『男はつらいよ』の名台詞「わたくし生まれも育ちも…」を流暢な日本語で披露して、会場の笑いの渦に巻き込んでいました。

歌や台詞だけじゃなくMCも、エクソダスのメンバーが少しずつ日本語を覚えて、司会者なしで自分達で曲の紹介などをこなしていたのもすごーいと思いました。英語でさえめちゃくちゃ訛ってるトリニダードのヒトたちが、ほんのワンフレーズでも日本語を正しく覚えるのは大変なことだったろうと思います。世界一の技術力を誇る彼らなので、その音感と努力をもってすれば不可能ではなかったのかもしれません。

演奏が素晴らしいのは当然なのですが、ただほとんどの曲が短すぎてスティールバンドの醍醐味であるアレンジを楽しめる曲が少なかったが残念でした。その分、たくさんのジャンルの曲を、こんな曲もあんな曲もスティールパンで表現できることを魔法使いのように2時間ほどのコンサートで手を変え品を変え披露し続けて、きっとまったく興味のない日本人のヒトにでも、どの曲かは必ず真っすぐ心に浸透したはずです。

オープニング、チッピン(トリニダードのカーニバルで”ちょこっと歩き”ダンス)で入場したり、途中でこれまたトリニダードを代表するインド系の打楽器であるタッサだけのアンサンブルを演奏するコーナーもあって、スティールパン以外にもトリニダードを紹介する演出になっていたことも嬉しかったです。

とにかくこの内容を全国21ヶ所でやって来たんだ、ほんとにありがとう!素晴らしい(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ 日本にホンモノの音を届けないと、ほんとうには日本人にスティールバンドの素晴らしさは伝わらないし、最近はソロプレイヤーの来日ばかりが目立っていたので、バンドが来日した今回はとても貴重だったと思います。

そして彼らが今回トリニダードからコンサートツアーのために持って来たスティールパンは、前回同様すべて売りに出されて、けっこうなお値段がしていたのにも関わらず完売!したそうです。エクソダスの楽器といえば世界最高峰のチューナー、ガッピーブラウン氏によるものだし、ファンにとってはお値段以上の価値は当然、彼らが残した楽器たちも、彼らがわたしたちの心に残していった音楽と共に、日本の地で活躍し続けてくれることでしょう。楽器たちの今後も楽しみに追いかけていけたら良いなと思っています。

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コンサート終了後、わたしはずっと仲良くしていただいてるセコンドのジョギーさんとそのお友達のおじさまプレイヤーたちとめっちゃ日本な海鮮居酒屋に行きました。この写真はけっこう夜中です( ̄▽ ̄) おじさまばっかりだったので、まるでトリニのパンヤードライミングが日本にワープしてきたような雰囲気…、いっしょにいたトリニ未経験の日本人プレイヤーたちも、トリニ旅行からもうご無沙汰してるプレイヤーたちも楽しんでくれたかなぁ〜 枝豆をひとつひとつ丁寧にむいてから食べるかわいいトリニおじさまたちでした(^_^)