3つの授業
わたしのトリニダードのmyバンドである、
パノラマシーズンの練習に参加すると、もれなく3つの音楽の授業が受けられます。
ひとつは、パノラマで演奏するための8分間のゴージャスなアレンジを、
アレンジャーのスムースエドワードさんから直接、教えてもらえます。
みんなで音を出しながら、その場の閃きで考えて組み立ててゆくので、
もし、少し音楽を勉強していて、
今、スムースさんが何をしようとしているのかが理解できたら、
ものすごく興味深い『音の設計』を学ぶことができます。
もうひとつの授業は、ドリルマスターのナイジェルさんによる、演奏の実技。
パンの、ああゆうビックバンドの練習はあんまり、他の楽器みたいな演奏の練習っぽくなくて、
スポーツチームの基礎体力をつけるためのサーキット練習とか、
ゴールを決めるためのフォーメーションやセットプレイの練習とか、
そうゆうのに近い。
もう、体力的にも気力もへろへろにくらくらになりながらも、
ナイジェルさんの厳しい練習に最後までついていくと、
できなかったことが自然に楽にできるようになれちゃってるからほんとうに不思議です。
わたし、鍛えられてるぅ~って、実感できるのです。
そして3つめの授業は、テリーさんによるボンブチューンの練習です。
オールスターズは今のところ、カーニバルのいちばん大切な曲は、
昔、ネビルジュルスさんがアレンジした曲を再演しています。
ネビルさんは、トリニダードのスティールバンドの創世記を作り上げたアレンジャーで、
楽器そのものの開発にもたずさわってはった、
オールスターズの重鎮、ビッググランパ!!
まだ生きてはるけど、もうそうとうな80近いおじいちゃんなので、
練習はたまーに見に来るだけ。
古き良きトリニダードの香りあふれるノスタルジックなアレンジを、
ベースのセクションリーダーで、カーニバルボートのキャプテンなテリーさんが、
ていねいに教えてくれます。
練習にぜんぜんヒトが集まらなくて集合時間に2~3人だったときも、
わけへだてなく、みんなにこの曲が伝え告がれてゆくように、
わたしにもちゃんと教えてくれはります。
なにげなーくiPhoneからシャッフルで流れてくる曲で、
オールスターズが流れてきたら、
ちょっとナイジェルさんのドリルを思い出してビクンッとしたり、
テリーさんとネビルさんを思い出してノスタルジックになったり、
スムースさんの、透明に爆発するみたいな音のアイディアに興奮したり、
オールスターズの曲はもうわたしには、ただの音楽じゃない、
学校を思い出させるような特別な存在になっているのです。
さー、そろそろ、ぼちぼち、トリニダード2011の準備もしなくっちゃ・・・
写真は、ネビルさんとわたし、オールスターズヤードの前にて。(2008年カーニバルマンデー)